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【土浦市】3代続く町のお肉屋さん「ミート今井」名物のコロッケ、メンチカツは今も昔も変わらないおいしさ

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

「とんかつ6枚ちょうだい」

「コロッケ1個ください」

次々にお客様が訪れて、迷いなくお目当ての揚げ物を注文していきます。

昭和33年創業の「ミート今井」は、3代続く“町のお肉屋さん”。

時代に合わせて味を変えていくのではなく、いつ食べても「あの頃の味のまんま」を目指したコロッケやメンチカツ作りに励んでいます。

牛のマークが目印。神立駅徒歩1分の好ロケーション

神立駅西口から徒歩約1分。駅前の大通りを渡ったその先に牛のマークの看板が立っています。ここが「ミート今井(今井精肉店)」。広々とした駐車場も完備した町のお肉屋さんです。

揚げ物屋さんから始まった歴史を今もしっかりと受け継いでいます

店内に入ると正面のショーケースにはいかにもおいしそうなお肉がずらりと並んでいます。

精肉は国産にこだわっていて、プロならではの確かな目で仕入れたお肉をグラム単位で購入できます。また「地元の生産者さんを応援したい」という想いから、常陸牛やつくば鶏など茨城産も多く取り扱っています。

店内入って右側が揚げ物コーナーです。

(品薄だったり、空になった商品もあるのですが、揚げてはすぐに売れてしまい、いつ撮影しても何かしらの商品が抜けてしまうのでこちらの写真でご了承ください!)

「ミート今井」は、1958年(昭和33年)に「今井屋肉店」として創業しました。

上の写真は初代の頃の店頭の雰囲気。

創業当初は揚げ物屋さんとして、コロッケやメンチカツなど食卓に欠かせない一品を販売していました。

上の写真は創業20周年を記念して撮影したものです。

手前に座っている男性が初代で、左から2番目に立っていらっしゃるのが2代目です。

2代目の頃より揚げ物だけでなく常連のお客様の声に応える形で精肉も取り扱うようになりました。

初代のお祖父様、2代目のお父様の味を受け継ぎ、3代目として看板を守っているのが今井康宏(いまいやすひろ)さんです。

揚げ物とお肉と向き合ってこの道23年。

揚げ物を作る上でのポリシーは、時代に合わせるのではなく、いつ食べてもおいしいこと。

味付けも素材も変えずに、今井の味を守ることをたいせつにしています。

「あの頃のまんま」の味を追求した超ロングセラーの絶品

トレーに並んだと思ったらすぐに売り切れてしまうほど「今井ミート」の揚げ物はどれもこれもが人気です。

その中でも超ロングセラーの人気の品とは。今も昔も愛される商品を教えてもらい、実食してみました。

コロッケ(90円/個)

近年コロッケといえば、ほくほく食感のメークインを使うところが多いですが「ミート今井」は創業より変わることなく北海道産の男爵芋を使っています。

男爵芋は、ほどよい水分を含んでいるのでしっとりとした味わいが特徴的です。

「ミート今井」が作るコロッケは“おかずとしてのコロッケ”。

食べ応えがあり、甘みもあってあとを引くおいしさです。

メンチカツ(115円/個)

コロッケと同じくらいの人気を誇っているのがメンチカツです。

「ミート今井」のメンチカツの魅力は、なんといっても素材の良さ。

お肉は、和牛と国産豚肉を使っていて「これぞ肉!」という旨みをとことん味わえます。

さくさくに揚がった表面とジューシーなお肉のハーモニーがたまりません!

イカと玉ねぎのかき揚げ(115円/個)

「かき揚げ」という商品名ですが、どう見てもフライです。

これも創業から変わらず作っている「ミート今井」オリジナル。

見た目はメンチのようですが…

中にはあふれんばかりのイカと玉ねぎが入っています。

大きめにカットした玉ねぎは甘みがあって、イカの食感と旨みとの相性抜群です。

これ1つだけで十分お腹いっぱいになるほどのボリューム感です。

超ロングセラー商品のほかにも気になる商品がいっぱいです。

こちらは「ポテトフライ」(1個40円)。

男爵芋を包むように衣をまとっていて、そのままでも十分においしいですが、ちょっと塩をつけて味わうと甘みが引き立ちます。

唐揚げは「ソース唐揚げ」(100g190円)が「ミート今井」オリジナル。

200gでおよそ2個くらいなのですが、1個がとても大きいです。

骨なし唐揚げにソースを絡めた品で、甘辛いソースがご飯にとってもよく合います。

ショーケースに並んでいる以外にも注文ベースで揚げてくれる品もあります。

「これはぜひ食べてみてほしい」と今井さんにすすめられたのが「特製レバカツ」(1個200円)。

丁寧に下処理した新鮮なレバーをフライにしてもらったのですが、肉厚で旨みが格別です。

なにもつけななくてもおいしいですが、今井さんに教えてもらったソースとからしをつけて再度食べてみたところ、おいしさ倍増! レバーが苦手でなければぜひ試してほしい一品です。

揚げ物以外の惣菜メニューも人気です

揚げ物以外にもそのまま食卓に並べて味わうことのできる惣菜メニューが豊富です。

私のおすすめは「自家製野菜サラダ」(100g160円)。

男爵芋たっぷりのサラダにはマカロニも含まれていて満足感があります。

シュウマイ(200円)は、お肉たっぷり。味付けされたお肉はなにもつけないで食べてもおいしいです。

おうちで焼くだけの餃子(1個60円)も人気があります。

むちっとしたハンバーグ(1個220円)もまたボリューム満点。

お肉屋さんのハンバーグならではのおいしさを楽しめます。

店内入って左側の惣菜コーナーも必見です。

私がドはまりした惣菜品がこちら。「味噌ピーナッツ」(200円)です。

薄皮のついた落花生に砂糖と味噌を絡めた品で、落花生の食感が良く、しつこくない甘さがいいんです。

どちらかというと甘じょっぱいのでお茶請けとしてちょっとずついただいています。

「揚げ物といえば今井さん」と愛される理由

神立界隈はスーパーマーケット激戦区ですが、「揚げ物といえば今井さん」と地元の方々は町の肉屋さんにわざわざ足を運びます。

学校の帰り道の学生さんが1個だけメンチカツを買いに、年配の男性が「今日は孫が来るから」と嬉しそうにとんかつを買いに。

時代に合わせて商品を考えることもたいせつですが、昔から変わることのない味付け、食材を使い続けることはとても難しいことです。

いつの時代に訪れても、わくわくする味、懐かしい味。

実際に食べてみて「ミート今井」が支持される理由を実感したのでした。

<店舗情報>

ミート今井(今井精肉店)

住所:茨城県土浦市神立中央1-5-8 MAP

電話番号:029-831-0220

営業時間:9:00~19:30

定休日:日曜・祝日

駐車場:あり(無料)

ホームページ:なし

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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