Yahoo!ニュース

【藤沢市】何度も入店をためらったお店。そこはパンを片手に、好きなだけ本と映画を楽しむ貴重な場所だった

ころんころライター(藤沢市)

レトロな建物の階段をあがると…
そこには、真っ赤な絨毯が広がっていました。

想像以上にドラマチックな空間演出。フロアの奥には、真っ赤なカーテンも見えます。

しなやかなフォルムが美しいソファ席
しなやかなフォルムが美しいソファ席

ご覧の通り、このフロアは映画館。ですが座席には「ナンバー」が割り当てられていません。「お好きな席でご鑑賞を」をいうことですよね。それにしても…

こんなノスタルジーを覚える映画館は見たことがありません。大正時代に、華族令嬢たちがこっそり集まって楽しんでいた秘密の場所みたい…。

こちらは、小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」から徒歩3分ほどの場所にある『シネコヤ』1階はパン屋と読書ができるフロア。2階は先ほどの映画館になっています。2017年5月、元は写真館だった建物が「映画と本とパンの店」に生まれ変わりました。

「大きな映画館にはない、特別な空間を作りたかった」と話すのは『シネコヤ』の代表をつとめる竹中さん。藤沢駅前にあった映画館が相次いで閉店したことに寂しさを感じ「映画好きの人のための特別な場所」を作ろうと思ったと言います。

『シネコヤ』代表・竹中さん
『シネコヤ』代表・竹中さん

続けて「子どもの頃から映画館のロビーの雰囲気が大好きだった」と竹中さん。2階フロアは、まさに竹中さんの想いが詰まった空間なのでしょうね。

このようなノスタルジックなしつらえゆえ「ファンはシニア層の方が中心ですか?」とうかがうと「コロナ禍になり若いお客さんが増えましたね」とのこと。取材にうかがった日も、若い方が多かったように感じます。

竹中さんが思い描いていた『シネコヤ』の完成図
竹中さんが思い描いていた『シネコヤ』の完成図

それでは『シネコヤ』の料金体系を簡単にご説明しますね。

映画は1日に4作品、竹中さんがセレクトした作品を約2週間のスパンで上映ホームページ:上映スケジュール/外部リンク)。

ビジターなら「映画+本(1,800円/学割あり)」「本」だけの利用なら500円と1ドリンクオーダーで利用できます。お得なメンバーズ価格などもありますので、詳細は(ホームページ:シネコヤの料金/外部リンク)をご確認くださいね。

また、1階の受付前で販売している『Desture(デスチャー)』のパンは『シネコヤ』の利用料金なしでどなたでも購入が可能。『シネコヤ』を利用される方は、映画を見ながら、そして本を読みながらでも食べることができますよ。

1階受付けの先にはロビーが広がります。この日は上映中の映画「かぐやびより」の特設コーナーが設けられていました。

そして奥の部屋へ続く通路には、上映作品のポスターやパンフレットがいっぱい。

通路の突き当たりには読書スペースがありました。『シネコヤ』には約3,000冊の本が置かれているのだとか。

読書スペースに置かれた本は、市の図書室やマンガ喫茶とは違い、映画の本・懐かしの写真集や大人に読んで欲しい絵本・児童書といった、少しユニークなラインナップ。貸出しはしていないので、ここでじっくりと読み漁っていきましょう。笑

映画と本とパン以外にも、細部まで見どころが満載で“わざわざ足を運びたくなる小さな映画館”『シネコヤ』。湘南の中心地・鵠沼海岸の風景に、なくてはならない映画文化の発信地となっています。

※作品紹介は公式Instagram(外部リンク)でも発信されています。ぜひフォローを。

基本情報
店名:シネコヤ
住所:藤沢市鵠沼海岸3-4-6
アクセス:小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」より徒歩3分
電話:0466-33-5393
駐車場:無し(近隣の有料駐車場をご利用ください)

公式 ホームページ(外部リンク)
公式 Instagram(外部リンク)
公式 Twitter(外部リンク)
公式 Facebook(外部リンク)
※詳細は『シネコヤ』の公式サイトをご確認ください。

取材・撮影協力 シネコヤ 竹中 様

【関連情報・ちょっぴり特別な場所】
非日常感を満喫できる庭園カフェ
庭園&カフェ立小路(たつこうじ)
名誉茶師が手掛ける日本茶専門店
茶来未(ちゃくみ)
大河ドラマゆかりの神社
白旗神社
子連れも歓迎!完全個室の美容室
R+(アールプラス)
特別な器屋さん
うつわ屋 糺の森(ただすのもり)
猫ものの店と小さなギャラリー
山猫屋
海の生き物も観察できる磯遊びスポット
タイドプール(さざえ島)
住宅街にあるランドリーカフェ
KAMEINO COFFEE(カメイノコーヒー)

ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所近く。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※「毎週日曜の20時10分」に約1週間分の記事をまとめてお届けする「LINEでの配信」がスタートしました。ご登録いただくと藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

ころんころの最近の記事