「料理は小鉢で！」をコンセプトにした「おひとり様大歓迎（ひとり飲みに特化）」の居酒屋『Cobachi Bar 87（コバチバルハナ）』。場所は、百花繚乱のランチがひしめくJR「藤沢駅」北口から徒歩7分のところ。ここにすごいランチがあるので取材にお邪魔しました。

店内は、肩の力がスッと抜けるような温かみのある空間。

座席数はオープンキッチン前のカウンター席10席と、座り心地の良いテーブル席が2卓ほど。隠れ家と呼ぶのにぴったりの雰囲気ですよね。お店の店主は、元運送会社のドライバーという異色の経歴の持ち主・花島さん。「豊富にそろえた日本酒や焼酎が自慢の『おひとり様大歓迎』の居酒屋です。夜中心の営業ですが、ボリューム満点のランチも人気ですよ！」と話します。

『Cobachi Bar 87』のランチは、数種類の定番ランチのほか、日替わりランチが20種以上あります（日々のランチ情報は、公式 Instagram（外部リンク）で発信しています。フォローしてチェック！）。今回は、花島さんが「初めてのお客さんはまず完食できません」と話す「唐揚げ5コ定食（800円）」にフォーカスします。唐揚げ5個が完食できないランチとは少々信じがたい話ですが、果たして真実は…。

待つこと10分。「唐揚げ5コ定食（プレーン）」がやってきました。※唐揚げはフレーバーが選べ「プレーン」「マヨネーズ」「油淋鶏」は無料、「大根おろし」「タルタルソース」は+150円となっています。

おぉぉぉ…なるほど...

唐揚げ1個が異様にデカい。女性のゲンコツサイズ以上...かも。テーブルに置かれていた爪楊枝の入れ物と比較するとこのような感じです。

大きさもすごいけれど、カメラのレンズ越しに食を刺激する香りもなかなかすごい。つまみ食いしたくなります。笑

この唐揚げについて「大きな鶏モモ肉を20種類以上のスパイスを含んだ漬けダレに一晩漬けこみ、冷めてもガリッとした食感を楽しめる独自ブレンドの衣をまとわせています」「とにかく1個が大きいので、じっくりと時間をかけて揚げていきます。女性なら2個も食べればお腹がいっぱいかもしれませんね！笑」と話す花島さん。唐揚げをカットすると、サラリとした肉汁があふれ出しました。

では、いざ実食！

ガリッとした音を響かせる衣、弾力のあるお肉、ジュワっとあふれ出す肉汁。

醤油や塩をベースにした「しょっぱい唐揚げ」ではなく、塩辛さに頼らない「スパイスの旨みを効かせた唐揚げ」で本当に美味しい（ニンニクは入っていません）。独自配合のスパイスがお肉や衣にしっかりと馴染んでいて、食べるごとに広がるその風味に「旨っ！」「…旨っ！！」と筆者大興奮(笑)。間違いなく唐揚げ専門店と張り合えるレベルです。大きな唐揚げを1個食べたところで「タルタルソース（+150円）」を追加し、味変を試してみました（この後、タルタルを追加したことを軽く後悔することになるのですが...）。

「はい、タルタル追加ね～！」

ドーーーーーーン。

（しまった…。味変のつもりが、さらにカサを増してしまうという結果に。汗）

先ほどの唐揚げの山にドバっとかけられた「タルタルソース」。玉ねぎや玉子などの具が大きく「タルタルソース」というより、もはや「タルタルの具」という感じで食べ応え満点。隠し味に使われている「らっきょう酢」も効いていて、スパイシーな唐揚げを爽やかな味わいに変化させます。しかしながら…唐揚げ2個と小鉢や手作りデザートのコーヒーゼリーを食べたところでお腹がいっぱい（やはり完食できず。泣）。お持ち帰り用の容器（有料）をお願いし、残った唐揚げはお土産にしました。

しかし…

なぜ「初めてのお客さんはまず完食できません。全部食べたら午後の仕事に差し支えますよ！」と言うほど、こんなにもボリューミーな「唐揚げランチ」をリーズナブルに出すのか。花島さんは「みんなにお腹いっぱい食べてほしいからです。サラリーマンも、主婦の方も、学生さんもね。残ったらお土産に持ち帰ればいいんだから！」と豪快に笑います（藤沢市の飲食店オーナーは温かい人ばかりですね、本当に…）。今回は花島さんの言う通り「完食できません」でしたが(笑)、800円とは思えない満足度（120％超え）のランチでした。

ちなみに、夜もお得な「夜定食（1,100円）」があり、ランチと同じようなセットメニューを楽しめます。とにもかくにも『Cobachi Bar 87』はお腹ペコペコで訪問することをお忘れなく。笑