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【藤沢市】湘南の現役カメラマンに聞いた「夏の終わりにしか見られない“そこ”にある特別な風景」

ころんころライター(藤沢市)

【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~

藤沢市内で見つけた『プライスレスな情報シリーズ/2023夏の特別編』

今回は、湘南で写真を撮り歩くプロ&アマチュアカメラマン6名に写真をお借りし、「夏の終わりにしか見られない“そこ”にある特別な風景」をお届けします。どの写真も藤沢市内で夏の終わりから秋にかけて撮影されたもの。自然が魅せる美の世界は、夏の終わりとともに秋の訪れも知らせてくれます。

前半は藤沢南部。1枚目は『鵠沼海岸』で撮影された「ダイヤモンド富士」。satoru_kohiraさんの写真です。

「日没前後30分の奇跡」と言われる景色「ダイヤモンド富士」。富士山頂に太陽が重なりダイヤモンドが輝くように見える現象で、例年だと4月2日前後と9月7日前後にしか見られない特別な瞬間です(撮影は、お天気や運にも左右されます)。

satoru_kohira(サトル コヒラ)
「2022年藤沢きゅんあつめフォトキャンペーン入賞」ほか受賞歴多数。「-shonan nature photo- 海と空と子供たち」をテーマとした、独自の世界観が魅力の写真をInstagramで発信中。

2枚目も同じく『辻堂海岸』で撮影された「夕景」。toshikanayamaさんの写真。

淡い群青色の空に沈む夕日を撮った1枚。空色からは、この時期独特の繊細な季節の変化が伝わります。手前に写る人影にも趣を感じますよね。

続く3枚目は、国道134号線『西部駐車場前』「立体歩道橋」を「ブルーアワー(空が濃い青色に染まる時間帯)」に写したもの。こちらもtoshikanayamaさんの写真です。

いつもの道にある、いつもの歩道橋。こんなにも身近な場所で「秋の気配が近づく景色」を楽しめることに気づかされます。昼と夜とが交じり合った不思議な空色に酔いしれる写真です。

toshikanayama(トシ カナヤマ)
藤沢市市政80周年記念事業の写真コンテストほか、数々のコンテストで入賞。藤沢市を中心に「湘南の一瞬」を切り取った写真をInstagramに掲載。そのどれもが「瞳にシャッターがついているのでは?」と思うほど美しく芸術的。

4枚目は、鵠沼海岸から片瀬海岸に沿った海沿いの公園『神奈川県立湘南海岸公園』の芝生広場。wisteria_wavesさんの写真です。

たなびく雲の間から、わずかに秋色をまとった芝生を照らす太陽。優しい雰囲気が漂う柔らかな陽射しは「夏の終わり」のあらわれと言えそう。ふと幼いころを思い出すような、どこかセンチメンタルな情景です。

wisteria_waves(ウィステリアウェーブズ/タイチ オオタ)
片瀬出身の出張フォトグラファー/wisteria_waves(屋号)の代表。湘南の魅力を広めるべく地域の写真を発信、販売。“ギラギラし過ぎない”ナチュラルで優しい湘南をおさめた写真からは、ぬくもりも伝わる。

5枚目は、夏休みの終わりごろに撮られた『片瀬東浜海水浴場』。corzy_2heyさんの写真です。

昼間とは打って変わり、ひと気の少ない朝の海水浴場。まるで「夏の終わり」というテーマで切り取られたポスターのような1枚です。「ここが夏、」と書かれたタペストリーがかかる監視台にも、夏の名残を惜しむ気持ちがわき立つ写真です。

corzy_2hey(コウジ ニヘイ)
株式会社服部商店の営業&公式Instagramの運営者。プライベートでは「#日常をドラマチックに」をコンセプトにした心震わせる写真を撮影。藤沢市の市制施行80周年記念写真展ほか、複数の入選経験がある腕前の持ち主。

そして6枚目と7枚目は、ocean_and_23さんが撮影した、藤沢の水辺の安全を守るライフセーバーたちの写真。場所は『鵠沼海岸(鵠沼警備詰所付近)』です。

水難事故の防止活動、そして水難事故における人命救助を行うライフセーバー。彼らの活躍への感謝なくして、藤沢の夏は終われません。夕陽の沈む海岸と、夏の風物詩「白杭」を背景に逆光で撮られた印象的なシルエットの1枚です。※「白杭」とは、遊泳区域とサーフィンエリアを分けるために打たれる杭。

特定非営利活動法人 西浜サーフライフセービングクラブのみなさん
特定非営利活動法人 西浜サーフライフセービングクラブのみなさん

ocean_and_23(ヒロユキ ババ)
フォトコン受賞歴多数。鵠沼海岸や七里ガ浜をメインに、海辺の朝陽・サーファー・シルエット写真を撮影。湘南の背景を強調しながらも、人のシルエットを活かしたダイナミックかつドラマチックな構図は、観る人の心を引き付けます。

そして、夏の終わりとともに引き抜かれる「白杭」。

「たくさんのいのちを守ってくれてありがとう。また来年ここで会おうね」とでも伝えているかのような女の子の写真は、satoru_kohiraさんが『鵠沼海岸』で撮影した1枚。暑い夏ともそろそろお別れの予感...。

続いては藤沢北部。1枚目は、夏空を背景に『大庭大橋』付近で撮影された田園風景です。

地域の人々の手によって、田おこし・田植え・稲刈り・はさがけ…と、大切に管理されている大庭の田園。ちょうど夏の終わりごろになると、膨らみだした黄色い稲穂がこうべをたれ始めます。写真の撮影者はsatoru_kohiraさん。この場所は「未来に残したい、ふるさと藤沢の景色」ではないでしょうか。

続いて2枚目~4枚目は、藤沢北部でyasuhiro_iimoriさんが撮影した『果樹園』の写真です。

先ほどの田園風景に続き「実りの秋の風景」が楽しめる藤沢北部。たわわに実る果物の姿も「夏の終わり」の風物詩と言えますね。8月下旬から9月下旬にかけては、遠藤・御所見エリア、長後エリア、湘南台・六会エリア、善行・辻堂エリアの広範囲の農園で、ぶどう(藤稔・竜宝・ピオーネほか)、梨(幸水・秀玉・豊水ほか)、りんご(つがる)などが収穫されます。直売所を設けている農園もありますので、景色を楽しむドライブがてら、藤沢産の旬の味覚を味わってみるのもおすすめです。※参考外部リンク:藤沢市 ふじさわのくだもの直売所に行こう!

yasuhiro_iimori(ヤスヒロ イイモリ)
江ノ島タクシー株式会社 /公式Instagramの運営者。ドローン技術を駆使した撮影も得意とし、その映像をテレビ番組に提供することも。毎日見飽きることのない江の島の景勝を日々Instagramで発信。

そして5名目~7枚目は、2021年10月に記事にした功徳山 早雲禅寺 天嶽院(てんがくいん)(以下、天嶽院)。

寺室町時代の武将・北条早雲にゆかりあるお寺『天嶽院』。場所は鎌倉市に近い藤沢市渡内にあります。夏の終わりごろになると、山門の正面に見える参道の苔や境内のモミジの緑が深みを増し神秘的な空間を作り出します。七五三の撮影にもふさわしい場所です。

ラスト8枚目と9枚目は、毎年9月下旬から10月上旬にかけて数万株の彼岸花が咲く『小出川』の写真です。

立秋を過ぎてもなお暑さが残る9月ですが、「小出川の沿道に彼岸花が咲き始めた」という情報を耳にすると、夏の終わりと共に秋の訪れを感じます。毎年9月下旬ごろには「小出川彼岸花まつり」も開かれます。

湘南の現役カメラマンに聞いた「夏の終わりにしか見られない“そこ”にある特別な風景」。季節が移り変わる瞬間を、すぐ“そこ”まで見に出かけませんか?※各スポットへ足を運ばれる際は、事前に最新情報をご確認の上お出かけください。

撮影・校正協力
satoru_kohira様、toshikanayama様、wisteria_waves様、corzy_2hey様、ocean_and_23様、yasuhiro_iimori様
取材・校正協力 天嶽院様

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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所近く。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※「毎週日曜の20時10分」に約1週間分の記事をまとめてお届けする「LINEでの配信」がスタートしました。ご登録いただくと藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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