ズバリ、結論から言います。

「唐揚げ屋」が始めたこちらの「家系ラーメン」。巷で耳にしていた通り「有名店に負けない味」でした（いや、有名店越えかも）。どこの店のどんなラーメンなのか…徹底解説します！

JR「辻堂駅」南口より徒歩10分。「オーケー辻堂店」の近くに店を構える唐揚げ専門店『辻堂 CHIKICHIKI（チキチキ）』。店頭のテラス席に加え、店内にはボックス席（3名掛け）とカウンター席（5席）を設けます。

実は…

今年3月より、この『辻堂 CHIKICHIKI』内に家系ラーメン店『ラーメン齋藤家』がオープン。“唐揚げ屋 兼 家系ラーメン店”となりました。オーナーの大友さんは「近隣の学生さんからいただいた『家系ラーメンが食べたい！』という要望がきっかけで生まれたラーメン店です。渾身の1杯なのでぜひ一度食べに来てくださいね！」と言います。

メニューは、今まであった唐揚げメニュー「手羽CHIKI（2本300円）」「カラCHIKI（200g560円）」「カラCHIKI弁当（600円）」などに加え、新たに「ラーメン（並盛780円）」「齋藤ラーメン（並盛1,030円）」「メンマごはん（290円）」「唐揚げごはん（350円）」などの“食事系メニュー”が増えました。

今日は、オーナーの大友さんがおすすめする3品「メンマごはん」「齋藤ラーメン」「レモンスカッシュ」に注目。まずは「メンマごはん」からいってみましょう。

SNS上でも「安すぎる」との声が飛んでいる「メンマごはん」。290円というプチ価格ながら完全に“1人前のボリューム”のため、ミニサイズと勘違いしてラーメンとセットで注文すると大変なことになります（ホント要注意。笑）。

大友さんがリスペクトしてやまない中華料理店の味を再現して作り出した自家製メンマは、パリパリとした食感と甘めの味わいがポイント。ネギや半熟目玉焼きを絡めて食べれば、エスニック料理の「ガパオ」や「ナシゴレン」を思わせる口あたりで、「そうきたか！」と思わず突っ込みたくなる新しい発想のひと皿でした。

続いて「齋藤ラーメン」。

チャーシュー3枚・味玉1個・海苔10枚（3・1・10で「サイトー（齋藤）」）のほか、ネギやほうれん草が乗った、ボリューム満点でお得な「齋藤ラーメン」。まず驚かされたのが「唐揚げ屋」さんが「片手間で始めた味ではない」ということ。大友さんは「完成するまで学生さんたちにもご協力いただき(笑)、あぁでもないこうでもないと研究を重ねました。学割も用意していますので若い子にも気軽に楽しんでもらえれば幸いです」と話します。

この上ない濃厚さの豚骨醤油スープは『すみれ本店（北海道）』の「味噌ラーメン」に匹敵する熱さ。豚骨スープと豚の皮のスープをベースに、長ネギと一緒に低温のオーブンでじっくりと抽出した鶏油、唐揚げにも使用している「ヤマサ」の醤油をメインとした（このほか昆布出汁ともう1種類醤油をプラス）「カエシ（たれ）」を加え仕上げています。

またクリーミーなスープによく絡むもっちりとした太麺は、横浜市の『長多屋製麺所』のもの。時間が経過しても芯がしっかりしている力強さが魅力で食べ応えがあります。炭火焼きでコーティングした豚肩ロースを弱火でじっくりと煮たチャーシューと、昆布出汁の効いた醤油ダレに一晩漬け込んだ味玉もやみつきになる美味しさですよ。

そしてこの2品に合わせて注文したいのが、レモンを丸ごと使った「自家製レモンスカッシュ（480円）」もしくは「レモンサワー（580円）」（これが想像以上に美味！）。ほろ苦さや酸味が口の中をリセットしてくれるので、脂っぽいメニューとの相性が抜群です。

ラーメン激戦区ともいえる辻堂に爆誕した「唐揚げ×家系ラーメン」というパワーワードがパンパない『ラーメン齋藤家』。混雑回避のため、ランチ時をずらして来店するお客さんも多くいました（午後2時を過ぎると比較的スムーズに座れると思います）。驚きあふれる本格的な1杯を、ぜひ一度ご堪能あれ！

※『辻堂 CHIKICHIKI』と『ラーメン齋藤家』は営業日や営業時間が異なります。詳細は公式Instagram（外部リンク）をご確認ください。

※ピーク時はお待ちいただく場合があります。時間に余裕をもってご来店ください。