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【神戸市須磨区】秋のバラ観賞会は色と香りを楽しもう@須磨離宮公園

小坂裕子フリーランスMC/ライター/ワーママ(神戸市)

急に寒くなり冬が来たような気候ですが、バラ園が見ごろと聞くと、やはり秋だなと感じますね。須磨離宮公園(外部リンク)にバラを見に行ってきました。

マチルダ(モダンローズ)
マチルダ(モダンローズ)

王侯貴族のバラガイド

中門広場集合
中門広場集合

このガイドツアーは、約30分間バラ園内を歩きますが、バラの花の解説だけでなく、須磨離宮公園の前身である、皇室の別荘・武庫離宮のことや、バラの歴史などについても聞くことができました。予約なしで参加でき、10人程度集まっていたかと思います。マイクを通して話してくださるので、少し離れていてもガイドさんの声がよく聞こえました。

ガイドに続き園内を移動
ガイドに続き園内を移動

王侯貴族の気分でバラ園を見下ろす景色
王侯貴族の気分でバラ園を見下ろす景色

バラの歴史と文化

コウシンバラ(原種)
コウシンバラ(原種)

野生のバラは、北半球に200種あまりあるそうですが、そのもとは6~8種類程度だったそうです。原種と呼ばれるバラは、殆どのものが小ぶりの花を春だけに咲かせるため、今回、バラの歴史と文化園エリアでは、バラの実(ローズヒップ)を見ることができました。これまでバラの実に注目することがなかったので、初めて美しく色づいたかわいらしい姿を見たような気がします。

バラの実(ローズヒップ)
バラの実(ローズヒップ)

世界殿堂入り

世界殿堂入りの花々
世界殿堂入りの花々

おおぶりの花が咲いている、世界殿堂入りバラ園エリアでは、歴代選出17種すべてが植えられています。選考基準は、姿や形、色、香りなどだけでなく「世界中どこでも栽培できる」ということが第一条件。そのため、手に入りやすい栽培初心者向けの品種でもあります。また、春のバラは一斉に開花しますが、秋に咲くバラは品種ごとに咲く時期が違うそうで、ひと手間かけて、見ごろの時期を合わせているそうです。

見ごろの時期が揃えられ美しく咲いている
見ごろの時期が揃えられ美しく咲いている

ブルーローズ

特徴的な香りを感じたブルーローズのひとつ
特徴的な香りを感じたブルーローズのひとつ

秋バラは、春に比べ、色や香りが深まるそうで、色々なバラの花の香りを楽しみました。意外にも赤いバラはそれほど香りが強くなく、ブルーローズコレクションエリアの花が、爽やかなしっかりした香りがしました。同じブルーローズでも、品種によって香りが異なり、かぎ比べて違いを感じるのも楽しかったです。別のエリアにあった白く小さめのバラからは、とても甘く強い香りがすることを教えてもらいました。

ステンレス・スチール(モダンローズ)
ステンレス・スチール(モダンローズ)

甘く強い香りのプリンセス・ドゥ・ナソー(オールドローズ)
甘く強い香りのプリンセス・ドゥ・ナソー(オールドローズ)

モダンローズとオールドローズ

チャイコフスキー(モダンローズ)
チャイコフスキー(モダンローズ)

バラには大きく分けて2つの種類があり、モダンローズである「ラ・フランス」というバラより前のものをオールドローズと呼ぶそうです。モダンローズには、皇后陛下時代の上皇后陛下 美智子様に献上された「エンプレス・ミチコ」や、敬宮愛子内親王殿下に捧げられた「ロイヤル・プリンセス」、モナコ公国グレース公妃に捧げられた「プリンセス・ドゥ・モナコ」など、日本や世界のプリンセスや王侯貴族、芸術家などの有名人の名のついたバラがあります。

ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ(モダンローズ)
ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ(モダンローズ)

茜離宮

ガイドツアーの最後は、須磨離宮公園オリジナルローズ「茜離宮」です。朱オレンジ色で香りある大輪のバラという「神戸らしいバラ」を目指して品種改良されました。これまでこの色のバラで香りを持った品種はなく、5~6年で色は出せたものの、香りがなかなか出ず、交配を繰り返し、作った中で一番良いものが寄贈されました。

茜離宮(モダンローズ)
茜離宮(モダンローズ)

秋のバラ観賞会2021

10月16日(土)~11月14日(日)

※10/21(木)、28(木)、11/4(木)、11(木)は臨時開園
※10/30(土)は20時まで開園延長

王侯貴族のバラガイド

期間中の日曜日
①10:30~ ②13:30~
どちらも約30分間
予約不要・中門広場集合

その他、あおぞらヨガ、ハロウィーンキャンドルナイト、花びらを重ねて作るローズコサージュ、フレル!×秋のグリーンアドベンチャー!、Rikyuライブなどのイベントが予定されています。日程や詳細は公式HP(外部リンク)でご確認ください。

散歩だけでも楽しいけれどバラのことを知って違った楽しみ方ができる
散歩だけでも楽しいけれどバラのことを知って違った楽しみ方ができる

何度も来たことのある須磨離宮公園ですが、バラ園の他につばき園、花しょうぶ園、ぼたん園、梅園、あじさい園などもあり、一年中季節ごとに違った花を楽しむことができます。また、今回初めてガイドツアーに参加しましたが、武庫離宮についてやバラの楽しみ方などを知ることができ、新たに楽しみ方が増えた気がします。皆さんも、秋バラの見ごろをお見逃しなく楽しんできてくださいね。

須磨離宮公園案内図
須磨離宮公園案内図

最後にプチ情報。入園料や年パス購入のお支払いに、一部キャッスレス決済の利用が可能となり、より便利になっていました。

以上リポートは
MC の B 面:新米ライター・YUKO でした!

施設情報

神戸市立須磨離宮公園 公式HP(外部リンク)

開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:木曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

入園料:
15歳以上(中学生は除く) 400円
小学生・中学生 200円
団体割引あり
四季トリコロールカード 大人900円・小人450円
(森林植物園・相楽園も共通の年間パスポート)

アクセス:
山陽 月見山駅/須磨寺駅 徒歩10分
市バス(最寄り)離宮公園前/高倉台南口

住所:神戸市須磨区東須磨1-1
電話:078-732-6688

※10月25日時点の情報です。開園時間や料金など、最新の情報はHPでご確認ください。

フリーランスMC/ライター/ワーママ(神戸市)

兵庫県神戸市で子育て中(0歳・2歳)のワーママ。フリーランスのウェディング司会者として活動しながら、カフェで隙間時間に執筆。趣味の茶道は、お抹茶といただく季節菓子が楽しみのひとつ。忙しい合間の息抜き時間を、有意義に楽しんでもらえるような地域情報を発信していきます。1984年明石市出身。

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