【神戸市兵庫区】1型糖尿病の方もそうでない方もくつろげるIDDMカフェで食事や交流を楽しみませんか
昨年夏オープンした「IDDM Caffe(外部リンク)」が、糖尿病の中でも少数派である1型の方を中心に「こんな店欲しかった」と話題になっています。美味しい料理をいただきながら、オーナー「アレンさん」にお話を伺いましたのでご紹介します。
IDDM Caffe
アットホームな店内は一人でも利用しやすい雰囲気で、カウンター席の後方にはソファが設置されています。インスリン治療をしている人にとって、具合の悪い時に横になることができたり、周りの目を気にせず自己注射できたりする場所があることは、とても安心できるものです。
メニュー
全メニューに細かく炭水化物や糖質量が表示してあるので、インスリン注射の時間や量を決めやすくなっています。軽食の他、デザート付きのコース料理(¥3,000-税込み/要予約)もあります。
コーヒー
- グァテマラ ¥550-税込み
- ブレンド(I/H)(シティロースト) ¥550-税込み
- モカブレンド(ハイロースト) ¥550-税込み
- カフェインレス(コロンビア産) ¥600-税込み
- カフェオーレ ¥650-税込み
- ウィンナーコーヒー ¥650-税込み
外食を楽しむ
私はベークドカレー、スイートポテト、マルコポーロルージュをいただきました。
ランチのサラダって、おまけ感のあるお店が多いですよね。ここでは、ピクルスや生ハムもついていて(日によって内容変更あり)さらにオシャレに盛り付けられているので「メイン待ち」という感じはありませんでした。「家ではなかなかできないものを出したい」「外食を楽しんでもらいたい」そんなアレンさんの心遣いが伝わってきます。
目の前でカレーをバーナーで焼いてくれるので、食べる前から楽しめます。チーズが大好きな私も満足な味で、ボリュームも程よくとっても美味しいカレーでした。
スイートポテトの食感は焼きプリンのような感じで、味は芋そのままの素朴さがあり、アレンさんおすすめのマルコポーロルージュがよく合いました。この紅茶、一口目をミルクなしで飲んでみたところ、とっても良い香りで、二口目にミルクを足すと、最初からミルクを入れなかったことを後悔するくらいに美味しさが増しました。
みんなのオアシスを
オーナーのアレンさんご自身も1型糖尿病患者で、インスリン治療をされています。未だ原因の解明されていない1型は、全国に十数万人患者がいて、1日に数回、生涯インスリンの投与が必要とのこと。薬の量が多すぎると低血糖のリスクも大きく、コントロールが難しいそうです。私も今回話を聞くことで、一般的な糖尿病のイメージが全てではないことを知りました。
アレンさんは、そういった誤解や偏見で辛い思いや嫌な思いをしている人が多くいることに気づき「共感し合える人たちの出会いの場をつくりたい」と、飲食店も自営業も初めての中、病気を抱えながらの状態から起業されたそうです。
ここには、糖尿病であることを気にせず食事を楽しめる環境があり、相談相手になってくれる人がカウンターの向こうで待っていてくれます。
突然の発症で戸惑っている、思いを共有できる人と関わりたい、アレンさんと話をしてみたい、家族が糖尿病で情報が欲しいなど、訪れる人の理由は様々ですが、色々と工夫されたIDDM Caffeは安心して楽しめるカフェであり「素晴らしいサロンだなぁ」と感じました。
もちろん1型以外の方や、糖尿病でない方も歓迎のお店で、低糖質スイーツが食べたい方にもおすすめです。直接来店も可能ですが、席に限りがありますので、電話やSNSのDMで連絡を入れると安心です。ぜひ行ってみてくださいね。