二子新地「岡本かの子文学碑」から感じる文学
天気が良いので二子新地をぶらっと散歩していると、
多摩川の二子(ふたご)橋のすぐ近くに見えてきたのは二子神社。
広場の奥に、白色のオブジェが見えます。
揺らぐ炎のような形をしたこのオブジェ、実はかの有名な岡本かの子氏の記念碑なんだとか。
「誇り」と名づけられたこの文学碑は、川崎をはじめ全国の愛慕者によって昭和37年(1962)11月に建てられたそうで、彫刻の台座には制作者であり、長男の岡本太郎氏の銘が刻まれています。
かの子の業績を讃える亀井勝一郎(かめいかついちろう)の文を川端康成(かわばたやすなり)の書によって刻んだ碑もあり、文学の香りを感じるなんとも神聖な場所となっています。
かの子氏は与謝野晶子(よさのあきこ)に師事し「明星」「スバル」などに短歌を発表。その後欧米滞在から帰国後、川端康成の指導を得て小説を制作。数多くの純文学作品を発表し驚くべき量と質の作品を発表しました。
読書好きの私としては、身近な川崎にこんな場所があったなんて……! と驚きました。
外出や遠出ができない毎日が続きますが「登下校や通勤の道を少し変えてみようかな?」「近場でどんな風に過ごそうかな?」と考えるだけで、少し気分が上向きになるもの。
天気が良くて風が心地いい日には、心落ち着けられる場所で気分転換してみては。
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二子神社(岡本かの子文学碑)
■住所
高津区二子1-4-1
■交通案内
東急田園都市線「二子新地駅」下車、徒歩3分