東急田園都市線 溝の口駅 南口を出てすぐ。

名酒を数多く取り揃える「坂戸屋」という酒屋があると聞き、足を運んでみた。

店内には、日本酒、焼酎、ワイン……たくさんの種類のアルコールが取り揃えられている。

数多い取り扱い商品のなかでも、根強い人気を誇るのがこちら。

川西屋酒造店「丹沢山」と、「隆」である。

それぞれ神奈川に蔵元を有する日本酒。

神奈川県民としては「地元で作られた酒」というだけでテンションが上がるが、こんなPOPが添えられていた。

う〜ん、こう書かれちゃあたまらない。

「今週末の晩酌用に、どれか一本買って帰ろう……」と、つい手がのびた。

このコロナ禍で「アルコールを飲む機会」がめっきり減った方も多いだろう。私もそのひとりで、ずいぶん長いこと外で酒を飲んでいない。

「坂戸屋」に並ぶ瓶やさまざまなラベルを見ていると、久しく味わっていなかったアルコールを「選ぶ楽しみ」が湧き上がってきた。

アルコールは、飲んで楽しいのはもちろんのこと「どんな口当たりのものにしようか」「どんな料理に合わせようか」と考えたり、あるいは作り手や名前の響き、ラベルの美しさで選ぶ時間も楽しい。

店主が自信を持っておすすめするラインナップの中から「お気に入りの一本」を選ぶ時間は至高である。

自粛が続いている今だからこそ、自宅で楽しめる名酒を探しに、「坂戸屋」に足を運んでみてほしい。