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【過干渉】子どもができることを代わりにやっていませんか?先回り育児をしないための心がけを解説!

子育て勉強会TERU幼児教育講師/家庭教育アドバイザー

こんにちは!幼児教育講師のTERUです!

今回は『先回り育児』についての前編です。

前編では“どのように子どもと関わるのが良いのか”をテーマにお話しさせていただきます。

【先回り育児とは】

先回り育児とは『子どもが求める前に親が行動してしまい、子どもが“求める”“自ら動く”という行為をしないで済んでしまう子育て』のことを言います。

もちろん子育てには親が先に動いていかないといけない場面も多々ありますから、絶対に先回りをしない育児なんてのは求める必要はありません。

そういう意味であまり先回りに敏感になりすぎなくて良いとは思っていますが、それが過度になってしまうと、子どもの主体性や行動力・考える力などの面からもったいない状況が生まれてしまうと私のこれまでの経験から感じています。

【先回り育児をしないためには4つの経験を大切にしよう!】

先回り育児を本当に簡単に表現するとこんな感じです。

  • 子どもが物を落とした時、すぐさま子どもの代わりに親が拾ってしまう
  • 子どもが失敗しそうなことを先回りして親が対処してしまう
  • 子どもの勉強に口出しをして一番答えに早くたどり着く方法を教える

これはあくまで一例ですが、このような関わり方を子どもが年中年長、小学生以降もしていると必要な経験をしづらかったりします。

そうならないためにも、私は子どもが成長するには次の4つの経験が欠かせないと思っています。

  1. 自分の意思をちゃんと伝えた経験
  2. 成功体験と失敗体験
  3. 自分の責任は自分で取る経験
  4. 自分のことは自分でやる経験

逆に言えば、この4つをご家庭のできる限りできる範囲でそしてお子さんの年齢に合わせて作っていってあげれば「先回り育児をしてないかな?」と気にする必要はありません。

先回りを完全にしない育児なんて絶対無理なので、完璧な状態を目指すのではなく「今の4つの経験を家ではどんな場面で作れているかな?どんな場面で作れるかな?」と時折考えてみる。その習慣だけあれば先回り育児と一般的に言われる状態にはならないので安心してください。

【先回りをしないためのオススメのスタンス例】

重要な4つの経験を少しだけ噛み砕いて話していきますね。

子どもに自己主張させてから親が行動する

子どもにおもちゃを買い与えるとしてもお子さんが自分でおもちゃを選べる年齢であれば、子どもが「これが欲しい」とちゃんと主張してそこから親が買うかを検討するという感じです。子育てをしていると目的を持って子どもに色々と買い与えることがあると思います。

例えば、子どもに知育をしたいという目的があってママ友から良いと聞いた知育に良さそうなパズルを購入して子どもに渡したいとします。この場合でも今回購入を検討している知育の玩具があるとしたら、それと類似した商品をもう一つ用意して子どもにどちらが良いかを選ばせるという方法で主体性を発揮させることをオススメします。

それだけでもただ買い与えるより子どもが自分の意思を伝える経験になりますし、自分で選んだものですから大切に扱うようにもなりますよね。

自分のことは自分でやらせる

  • 自分のものは自分で持つ
  • 自分のものは自分で準備する
  • 自分でしてしまった事は自分で対処する

このようなことが徐々に当たり前になっていくことはとても大切です。

小さい頃はいきなりこれらのことをすべてやるのは難しいと思います。自分のものを自分で準備することが難しければ、代わりにやってあげるのではなく自分で準備する練習を手伝ってあげる。

そうやってできないうちはできるようになるサポートを親がしながら小さな経験をさせ、そして褒めてあげ、認めてあげ、できる技術とやりたい!という心を育んでいきましょう。

自分でしてしまった事をなるべく自分で対処させる

例えば、水をこぼしてしまったのであればサポートをしたり手伝いながらでもOKなので自分で拭かせましょう。まだ拭き方がわからないのであれば、拭き方を教えてあげればいいです。そして新しい水も自分でつがせましょう。

こういったことを小さい頃からなるべく当たり前にする環境を作っていけば、子どもは普通にできるようになります。

これらのことをいつまでも親が代わりにやってしまうことで、子どもは残念ながら“勘違い”をしてしまうことがあるんです。

「これは僕のやることじゃない」
「誰かに任せていれば誰かがやってくれる」

そういった勘違いの繰り返しが、他力本願の間違った感覚を子どもに身に付けさせてしまい、子育てもどんどん大変になっていってしまうこともあるんです。

大変になるだけならまだしも、誰かが代わりに責任を取ってくれるということの繰り返しは、子どもを“他責”な人間に育ててしまいます。何かあったら人のせいにしてしまうということです。こう言葉にしてみると先回りって結構怖いですよね。

いかがでしたでしょうか?

後編では、先回り育児をしないための大切な考え方についてお話したいと思いますので楽しみにお待ちください。

先ほども言いましたが誰もが先回りはするものです。先回りを完全にしない子育てなんて無理です。

なので完璧を目指すのではなく、お話した4つの経験について「うちではどうやって環境を作って経験を積ませていこうか?」と考えていけばOKです。そうやってこの4つに意識を持って考えているご家庭は先回り育児の弊害を心配しすぎなくて大丈夫ですからね!

皆さんの子育てを応援しています!

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登録者10万人超のYouTube『子育て勉強会TERU ch』より
登録者10万人超のYouTube『子育て勉強会TERU ch』より

幼児教育講師/家庭教育アドバイザー

YouTube登録者11万人超。これまで1,200人を超える子どもの教育に携わらせてもらってきました。幼児教育現場で培った知識を世の親御さんにお届けし、親子共に成長できる子育ての実現を目的として活動しています。現在は、親御さん向けの子育てコミュニティの運営や、子どもの脳と心を育む子ども向け動画作成に力を入れています!

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