【京都市】右京区の太秦は『東洋のハリウッド』その所以〜東映太秦撮影所と東映太秦映画村〜
東映太秦撮影所
大正15年(1926年)に東映太秦撮影所を開設したのは、俳優・阪東妻三郎と言われてます。
彼は前年に日本初となるスターの個人プロダクションを設立、現在の東映京都撮影所に至ってます。
「片目の魔王」(片岡千恵蔵)「独眼秋政宗」(中村錦之助)「月形半平太」(大川橋蔵)など時代劇から菅原文太主演「仁義なき戦い」「宇宙からのメッセージ」(ビック・モロー/真田広之)「極道の妻たち」(1986年 岩下志摩)「大奥」(仲間由紀恵)などの映画だけでなく、「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」「銭形平次」「科捜研の女」など多くのテレビ映画を撮影してます。
総敷地面積約20,000坪以上ある東映京都撮影所には「高津商会」の出張所が設けられ、職人さんが在中し、長年受け継がれ続けられてきた伝統技術が受け継がれています。
《竹光》
刀に使われる竹光(たけみつ)が痛むと特殊な銀箔(すずはく)を貼って修復します。
「高津商会」の本社1階でも、その光景は見ることができ、その伝統的な技術を目の当たりにすると凄さに圧倒されます。まさに、長年の経験によるその芸術性は、「人間国宝」さんです。
技術力の高さ、熟練された手の動きに感動します!
東映太秦映画村
昭和50年(1975年)11月1日に誕生した巨大映画アミューズメント施設です。
日本に於けるテーマパークの先駆けといわれてます。
日本映画界の勢いが落ち始めたころ、撮影所の存続をかけた新事業でした。既存のオープンセットと撮影現場を公開するという形でしたが、開村から大盛だったようです。
今でも、様々な時代劇ショーやアトラクション、そしてアニメやヒーローものなど人気を迫しています。
時代劇の殺陣ショーや俳優のトークショー・撮影会・握手会などのほか、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズなどのキャラクターショー、殺陣講座などの体験企画なども行なわれています。
元東映社長、高岩淡さんが死去 京都・太秦の映画村を開業
そんな、時代劇テーマパーク「東映太秦映画村」を開業した映画会社東映の元社長である、高岩淡(たかいわ・たん)さんが10月28日午後2時23分、肺炎のため京都市内の病院で死去されました。90歳でした。
1954年に東映に入社し、京都撮影所に配属。71年から同所長を務め、75年に東映太秦映画村を開業し、京都の人気観光スポットに育てた。93年に同社社長、2002年に会長に就任した。映画では「柳生一族の陰謀」「火宅の人」、「極道の妻たち」シリーズなどの多くのヒット作の製作に関わった。(共同)
大切な日本映画の歴史の1ページがまた消えたように寂しく思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。
東映京都撮影所
京都府京都市右京区太秦西蜂岡町9
http://studios.toei-kyoto.com/
東映太秦映画村
所在地: 〒616-8586 京都府京都市右京区太秦東蜂岡町10番地
営業時間 10:00〜17:00(要確認)
電話: 075-864-7716