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【京都市】右京区「太秦」の大映通り商店街「50周年Kyoto Graphie(KG)+」!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

「Untitled Showa」

京都の秋の芸術巡りは飽きることがありません。

いつも美味しいランチをいただきに行く大好きな「キネマ・キッチン」にて紹介された素敵なイベントがあります。

今回は、大映通り商店街50周年記念とUntitled Showa、そしてKG+のコラボ企画である画期的なイベントをご紹介します。

「Untitled Showa」とは、オーストラリアで発見された日本の古い写真を返還するための参加型プロジェクトです。

オーストラリア・ビクトリア州のフリーマーケットで見つかった340枚以上の戦後日本で撮られた写真。それらを写っている本人やそのご遺族、著作権者や、ご家族に返還しようというプロジェクトである「Untitled Showa」が海を超えて、京都での展示が始まりました。

これら写真がどのようにしてオーストラリアに持ち込まれたのかは謎らしいですが、ジーロングという街の故人の家から蚤の市に流れたと言われています。

プロジェクトのファシリテーターで、写真の発見者でもある、オーストラリア在住のアーティスト金森マユさんによると、フリーマーケットで見つかった写真のうち、約40点が京都大映撮影所内で撮影された写真があったそうです。

以前、大映撮影所があった京都太秦の大映商店街とのコラボ展が企画され、シドニーとビクトリア州ジーロングでの展示会を経て、9月17日から10月17日まで京都太秦の大映通り商店街での展示が始まりました。

展示はギャラリーではなく、今年で50周年目を迎える大映通り商店街の18の店先で開催されています。

大映通り商店街(太秦・キネマストリート)については→ https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100131016

コロナ禍でもあることから、イーゼルに立てられた各写真にはQRコードや、コメントボックスが添えられ、情報提供ができるよう配慮されました。

KYOTO GRAPHIE +

今回Untitled Showaは、インターナショナル・フォトグラフィー・フェスティバル「KYOTOグラフィー」のサテライトイベントとしても開催されており、そのシンボルである黄色を背景に使うことで、結果的に目に訴える、印象的なデザインになったと言います。

大映通り商店街で映画の歴史に触れながら、どこかに知り合いがいないか、探偵する気分で探してみてはいかがでしょうか?

大映通り商店街復興組合
住所:京都市右京区太秦堀ヶ内町31 たぬき堂書店内
TEL:075-861-0534
FAX:075-865-1561
http://kinemastreet.com/

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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