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【京都市】中京区「京都国際映画祭」〜映画もアートもその他もぜんぶ〜♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都国際映画祭(KYOTO INTERNATIONAL FILM AND ART FESTIVAL)

2014年に創設された、京都市で開催される映画祭です。

前身の「京都映画祭」を引き継ぎつつ、映画のみならず、アート、パフォーマンス、工芸、演芸も対象にイベントを開催し、第一回開催の実行委員長には中島貞夫監督、総合プロデューサーは奥山和由氏、アートプランナーには芸人でもある、おかけんた氏が就任しました。

映画部門には牧野省三賞があり、京都映画祭より継承された賞で、日本映画の創造と発展に寄与した映画人に対して贈られます。

牧野省三さんといえば、老舗「高津商会」でもお馴染みの名前である『日本映画の父』と呼ばれた方です。

今年の京都国際映画祭では海外で数々の賞を受賞した上西雄大監督特集を実施し、上西監督が主演も務める『西成ゴローの四億円』のジャパンプレミアとなりました(10月16日(土) 17:50~19:55 よしもと祇園花月)。

活弁でGO! 京都凱旋スペシャル&「I AM JAM」の世界

女優・満島ひかり主演の短編映画『演じる女』(2020)が、10月16日(会場:ヒューリックホール京都/京都市中京区)にて上映され、舞台挨拶にお笑い芸人のガレッジセール・ゴリこと照屋年之監督と、活動写真弁士の片岡一郎氏が登壇しました。

ヒューリックホールがある元・立誠小学校は日本映画の発祥の地とされています。

10月16日(土)の17時からは、おいでやす小田、こがけんらによる人気イベント『活弁でGO! 京都凱旋スペシャル&「I AM JAM」の世界』がヒューリックホールで行われました。

ガレッジセール・ゴリや片岡一郎氏などのゲストに加え、立川直樹氏、堀川絵美さん、キーボード奏者天宮遥さんらも加わり即興で活弁チャレンジなどの新たな映画の楽しみ方を提案していました。

第一部では、芸人さんたちによる即興活弁はさすが!その場で見たばかりの、昔の白黒「京都ニュース」映像を見て、即興でテーマに沿った音楽をピアニストに弾いてもらうように依頼。ピアノ演奏とともに、映像により目から入る情報に面白おかしくストーリー展開をしていく様はさすがでした。

第二部では、活動写真弁士である大森くみこさんと女優・監督である辻凪子氏らによる、パンやピザの新作活弁映画を披露、そして、片岡一郎氏による活弁映画「不如帰(ほととぎす)」上映は圧巻。悲しい内容の映画ですが、白黒映画の時代を感じさせてくれ、本当の意味での活弁を体験できたことは貴重でした。

もともと京都国際映画祭発症であるこの名物イベントが、ポストよしもと(西梅田)、有楽町シアター(東京)で行われ、今年やっと京都に凱旋してきたそうです。

こがけんは、初めての京都ということでしたが、いつものように歌で始まり場を温めてました。最初から爆笑の渦を巻き起こした後は、おいでやす小田による、久々にチャレンジした即興活弁「わんわん王国」で爆笑をさらってました。ゴリさんも「田植え」の映像を「かつらのCM」に例え、面白おかしいストーリーと話し方で場を盛り上げ、その後ゴリオリジナルの「三蔵法師」では見事にストーリー展開がゴリワールドになっていました。堀川氏は女性ならではの活弁を展開し、特別賞をもらってました。

ちなみに、ステージに上がる際にゴリさんは有線マイクの線を、後ろに続いていた堀川氏に踏まれて、マジ転びをしてしまいましたが、タップを踊ってるかのような華麗な転び方に劇場内、マジかギャグかわからなかったほどです。おいでやす小田さんは安定のMC振りでした。

「活弁でGO! 」は、京都国際映画祭2021ならではのイベントです。

京都出身のおいでやす小田のことが大好きな母を連れ、私たちは少し早めに会場に入りましたがそれでも、前の席はすぐに埋まるほどの人気でした。

イベントが終わって、ゴリさんに挨拶に行きました。

「面白かったです!」と話すと満面の笑みで私と母に「ありがとう」と言う優しいその表情や、母の言葉を一生懸命理解しようとする態度や言葉使いに、すっかりゴリさんのファンになりました。w

過去に映画界で老舗である「高津商会」も京都国際映画祭に参加したことがあるそう。また参加できるといいなぁ〜と思いながら会場を後にしました。

17日には元・立成小学校ヒューリックにある「トラベリング・コーヒー」店主でDJでもある牧野広志さんが19時から京都のローカルラジオ局で出演されます。選曲家「桑原茂一」による『京都国際映画祭スペシャルラジオ番組』です。

2021年10月11日(月)〜17日(日)の期間行われる京都国際映画祭は、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに、映画以外にもアート、パフォーマンス、工芸 などさまざまな分野を対象に展開しています。最終日も特別なイベントを繰り広げてますのでチェックしてみてください〜♪

立誠ガーデンヒューリック京都
アクセス:阪急京都河原町駅からすぐ
住所:京都市中京区備前島町310−2

京都国際映画祭
https://kiff.kyoto.jp

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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