Yahoo!ニュース

【京都市】東山区『知恩院』国宝・三門二層〜特別公開〜

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の「知恩院」さんは、京都市東山区にある浄土宗の総本山の寺院。山号は華頂山(かちょうざん)、開山は法然です。

円山公園や祇園近くにある「知恩院」さんは、私も幼少期からよく訪問していました。

徳川将軍家から庶民まで広く信仰を集め、今も京都の人々からは親しみを込めて「ちよいんさん」「ちおいんさん」と呼ばれている。なお他流で門跡に当たる当主・住職を、知恩院では浄土門主(もんす)と呼ぶ。(wikiより)

この秋、三門の特別公開が行われているということで、さっそく心友と一緒に出かけてみました。

令和3年秋 非公開文化財特別公開「国宝三門楼上」

一般には寺院の門を称して「山門」と書くのに対し、「知恩院」のものは「三門」と書きます。

空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」という三門を意味するようです。現存するわが国最大の二重門と言われています。

急な階段を登るのをギャーギャー言いながら登り切るとそこは、パラダイスが広がっていました。

三門は徳川秀忠が寄進したもので、平成大修理時に上層屋根の土居葺板という部材から元和7年(1621年)の墨書が発見され、同年の建立と判明する。入母屋造、本瓦葺き、五間三戸の二重門である(「五間三戸」は正面柱間が5つで、うち中央3間が通路になっているもの。「二重門」は2階建てで、1階・2階の両方に軒の張りだしがあるものをいう)。高さ24メートルの堂々たる門で、東大寺南大門より大きく、現存する日本の寺院の三門(山門)の中で最大の二階二重門である。組物(軒の出を支える構造材)を密に並べた「詰組」とすること、粽(ちまき)付きの円柱を礎盤上に立てること、上層の垂木を扇垂木とすることなど、細部の様式は禅宗様であり、禅寺の三門に似た形式とする。門の上層内部は釈迦如来像と十六羅漢像を安置し、天井には龍図を描くなど、やはり禅寺風になっている[6][7]。なお、山門ではなく三門と呼ばれているがそれは、「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」という悟りに通ずる三つの解脱の境地を表わす門・三解脱門(さんげだつもん)という意味である。日本三大門のひとつに数える説がある。(wikiより)

「知恩院」七不思議の一つである白木の棺があり、三門造営の命を受けた造営奉行、五味金右衛門(ごみきんえもん)夫妻の木像が安置されています。

10月29日から11月7日まで、三門(国宝)の楼上(ろうじょう)内部を特別公開しています。

残念ながら、壮大なる宝冠釈迦如来坐像・善財童子・須達長者・十六羅漢像らは撮影不可でしたが、本当に圧巻なるお姿と、壁や天井の絵は是非とも多くの方に見ていただきたいです。

映画『ラストサムライ』(2003年/原題『The Last Samurai』/主演:トム・クルーズ)ではトム・クルーズが御所へ向かう階段という設定で、三門から続く急勾配の石段(男坂)もロケに使われています。

「高津商会」でも刀や小道具を提供した映画『ラストサムライ』は、やはり特別な思いがある作品です。

秋の紅葉が少しづつ進んできました。是非、この機会にお足伸ばしくださいませ。

知恩院

所在地:〒605-8686  京都府京都市東山区林下町400

交通アクセス:(1)◆市バス「知恩院前」下車、徒歩5分◆地下鉄東西線「東山」駅下車、徒歩8分

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

高津商会RICAの最近の記事