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【京都市】中京区『六角堂』白鳥が美しい聖徳太子ゆかりの寺

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

『六角堂』さんは、京都の街中にあり、待ち合わせにもよく利用されます。

聖徳太子が創建といわれる、平安京以前からここにある古い寺院です(正式には紫雲山頂法寺)。

京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町にある天台宗系単立の寺院。山号は紫雲山。本尊の如意輪観世音菩薩(如意輪観音)は秘仏。西国三十三所第18番札所。寺号は頂法寺であるが、本堂が平面六角形であることから一般には六角堂の通称で知られている。華道、池坊の発祥の地としても知られている。

本尊真言:おん ばだら はんどめい うん
ご詠歌:わが思う心のうちは六(むつ)の角 ただ円(まろ)かれと祈るなりけり (wikiより)

六角堂の由来は…

敏達天皇の時代、淡路国岩屋浦に閻浮檀金(えんぶだんごん、黄金の意)の如意輪観音像が漂着した。この像は、聖徳太子が前世に唐土にあって仏道修行していた時に信仰していた像であり、太子はこの観音像を念持仏とした。これが後の頂法寺本尊である。太子は16歳のとき、排仏派の物部守屋討伐にあたって、護持仏に「無事討伐できたならば、仏の功徳に感謝して四天王寺を建立いたします」と戦勝祈願したところ勝利した。そして、寺建立のための用材を求め、小野妹子とともにこの地を訪れた。その際、太子は池で水浴をするため、傍らの木の枝の間に持仏の如意輪観音像を置いておいたところ、像は重くなり動かなくなってしまった。観音像は光明を発し、自分は七生にわたって太子を守護してきたが、今後はこの地にとどまり衆生を済度したいと告げた。そこで太子は、四神相応のこの地に伽藍を建てることとした。東からやってきた老翁(鎮守神の唐崎明神)が、紫雲たなびく杉の霊木のありかを教えてくれたので、その材を用いて六角形の堂を建立したのがこの寺の始まりである。(wikiより)

聖徳太子堂の周りでは、白鳥たちが優雅に泳いでいます。

また本堂は、1877年(明治10年)再建とされています。平面六角形の屋根を二重に重ね、手前には入母屋造、千鳥破風付きの礼堂を設ける、複雑な屋根構成。外から観た感じでは、六角形を想像しないといけませんが、上から拝見したときに六角形であることを実際にみれます。

内陣には秘仏本尊如意輪観音像を安置し、向かって左に毘沙門天立像(重要文化財)、右に不動明王立像を安置しており、一般参拝は外からになります。

ろうそくの火で暖かくなったところに、平和の象徴である鳩が多くいました。

境内の中には、他にも参拝場所や見所がたくさんあります。

本堂東側、柵で囲われた中に平面六角形の平らな石があり、「へそ石」または「要石(かなめいし)」と呼ばれる。旧本堂の礎石と伝えられ、頂法寺が平安京造営以前から存在し、位置もほぼ移動していないことから、この石が京都の中心であるといわれている。石の中央に孔があり、元来は燈籠等の台石であったと思われる。(wikiより)

六角堂(頂法寺)は、親鸞聖人29歳のときに百日間参籠され、聖徳太子の化身である六角堂の救世観音菩薩の夢告を得られたと伝えられる寺院でもあります。聖徳太子を深く尊敬していた親鸞は、京都における太子ゆかりの寺院を特別に思っていたようです。

太子が沐浴された池のほとりに小野妹子を始祖とする住持の寺坊があったところから「池坊」と呼ばれ、この池坊の代々の住持による仏華からいけばなが始められ、特に小野妹子二十七世の孫と伝えられる池坊専応は立花を大成し『池坊専応口伝』という最古の華道の書を残しています。この池坊の立花が現在の華道の池坊へと続き、六角堂はいけばなの発祥の地とされます。

六角堂さんは、京都市内の真ん中にありビルに囲まれたところに突然出てきます。紅葉だけでなく、桜の季節も素晴らしい景色を見せてくれる六角堂さんは、京都の人に愛される寺院です。

西国三十三所
17 六波羅蜜寺 - 18 六角堂頂法寺 - 19 革堂行願寺
洛陽三十三所観音霊場
1 六角堂頂法寺 - 2 誓願寺
聖徳太子霊跡
24 広隆寺 - 25 六角堂頂法寺 - 26 中山寺

六角堂さんでは、京都サスペンスや土曜ワイド劇場、相棒などのロケ地としても知られていますね。「高津商会」の小道具なども活躍中です〜

六角堂(紫雲山頂法寺)
住所:〒604-8134
京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
電話:075-221-2686
拝観時間:6:00~17:00 ※夜の特別拝観時期を除く(納経時間 8:30~17:00)

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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