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【京都市右京区】特別展「ほとけのヘアスタイル―それは単なるオシャレではない―」

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

仏像のヘアスタイルに注目した展示会です。

様々な髪の色があったり頭の形がまちまちな事に、不思議に思っていたのは私だけではないはずです…(私の幼馴染も同様に疑問を持っていたようです)w

早速、紅葉が綺麗な広沢池を横切りならがら、佛教大学宗教文化ミュージアムへと、その不思議の答えを探しに向かいました。

仏には、螺髪(らほつ)という渦巻状(または粒状)の頭髪がある。それは仏の特徴として、ある程度、定着したイメージといえるかもしれない。が、何とも不思議なかたちだ。よくみると、仏像(如来・菩薩・明王・天部などを含む仏教諸尊)の頭髪は、ヴァリエーションに富んでいる。様々な髻を結う菩薩。髪を逆立てる忿怒尊。あるいは弁髪を垂らす不動明王など、ときにユニークなヘア-アレンジをみせる仏尊(ほとけ)たち。それは単なるオシャレではない。

本展覧会では仏尊/仏像の頭髪に焦点をあて、五劫思惟阿弥陀や清凉寺式釈迦など、特徴的な髪型をみせる作例を展示するほか、関連資料や写真パネル、現役仏師による新造品を含め約50点を展示する。(HPより)

入り口でコロナ対策の受付を済ませ、常設展を見たあと、特別展を見に行きました。

室内は写真禁止でしたが、私が大好きな通称”くろ谷さんのアフロ仏像”と呼ばれ親しまれてらっしゃる五劫思惟阿弥陀仏 さま。浄土宗大本山・くろ谷 金戒光明寺で見れます。その秘密にも迫っています。

館内には貴重な資料がたくさん飾られていました。

資料も多くあり、見所満載です!

音楽をやる私としては、興味深い物が多く壁に飾られておりました。

また、実際に仏師さんが仏像を作成されているのも見学できました。

細部まで本当に気をつけながら丁寧なお仕事をされていることに感動しました。仏像を単なる像としてみるのではなく、神格化することの意味深さも学んだ気がします。「高津商会」がある「太秦」エリアからも近いこともあり、紅葉を愛でながら、神聖な気分になりました。

住所:〒616-8306 京都市右京区嵯峨広沢西裏町5-26
Tel:075-873-3115
開催期間:10月30日(土)~12月4日(土)10:00~17:30(入館は17:00まで) 月曜日休館(日曜日・祝日は開館)

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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