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【京都市上京区】京町家で見れる「陶灯展」ー玲瓏透徹:れいろうとうてつー

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京町家と陶灯展

京都市から『京を彩る建物や庭園』に指定を受けた伝統的な京町屋で陶の灯りを展示しているよ、との情報が入りました。早速、西陣に住むとしえちゃんと一緒に出かけてみました。

なんと、ギャラリー吾子としてもオープン初日であったこの日、京町屋が明るく優美に華やいでました。

陶器からこぼれる光が織りなす幻想世界
ー 玲瓏透徹:れいろうとうてつ 
陶器の厚さが透き通るほどに操られ、こぼれる光が幻想世界を作る。
林氏が製作する陶灯の特徴は、器体の薄さにある。
重い土を厚さ2〜3ミリに削り取り、0.8mm~2cmの穴をデザインによって使い分ける。
時間との勝負で仕上がった作品は、光がその器体からこぼれおち、遠近感や濃淡を見事に表現している。
こぼれおちる陶灯の光と共に京町家の空間美も堪能ください。(HPより)

陶器に開けられた細かな穴から、こぼれる光りが織りなす幻想の空間。こんな優美な世界があるのだと京町屋の中でほっこりさせてもらえました。

林真理さんという作家さんが在廊でしたので、ご夫婦にお話を伺いました。奈良にアトリエがあるのでどうしても奈良の題材が多くなると仰ってましたが、薬師寺さんや室生寺さんなどだけでなく、モンサンミシェルなどの風景も素敵でした。

金魚鉢という題のものは色鮮やかで、光を内から当てると金魚が浮かび、その周りには水玉模様やうろこのような模様が光と共に周りを華やかせています。

電気がいらない日中でも淡い色で染められているので、そのままインテリアとしても素敵♪

内から電気を当てると浮き出てくるお花や草木の様子だけでなく、なんとも神秘的なのは”白衣観音さま”。私も交通事故にあいかけたときに、白衣観音様が現れ(?)助けていただきました。思わず、手を合わせてしまうほどの神秘的なその出で立ちに、ドキッとしました。

お手頃に購入できるものもありました。大体一つの作品に1ヶ月かかるそうで、粘土で形作るのが10日間、その後乾かして2度焼くそうです。粘土が乾くまでに、細かい作業を終えてしまわないといけないので、大変ですね。

29日(月)に、また在廊されているようですよ〜♪

京町屋でのギャラリーオープン初日に、とっても素晴らしい作品と素敵なご夫婦に出会えたことに感謝です♪寒くなってきた京の夜に、そっと訪れてほっこり暖かい気持ちになって癒されてみては?♪

11月25日(木)〜29日(月)16:00〜20:00
[ギャラリー吾子]
京都市上京区御前通り下立売上ル仲の町287

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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