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京都市上京区【大報恩寺・千本釈迦堂】おかめ伝説

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

おかめ伝説

「おかめ」さんは本堂建築で棟梁を務めた大工「長井飛騨守高次」の妻。

京都市上京区の大報恩寺・千本釈迦堂の境内に入ると、大きな「おかめ」さんの像が見えます。

この日は、真っ赤に染まった紅葉に囲まれた華やかな「おかめ」さん像をみることができました。

高次が重要な柱の寸法を間違えて短く切り過ぎた際、枡組で補えば良いと助言して、窮地を救いながらも「専門家でもない女性の知恵で棟梁が大仕事を成し遂げたと言われては夫の恥」と上棟式を迎える前に自害した愛妻「おかめ」の物語が伝わる、全国のおかめ信仰の発祥となっています。有名な「おかめ」のふくよかな笑顔は明るい人柄を今に伝えています。悲話の主人公「おかめ」の“助け合う円満な夫婦であり続けたい”という強い思いがお参りする人を応援してくれるのかも知れません。(HPより)

大報恩寺にお参りすると、境内にある「おかめ塚」に因み、“縁結び” “夫婦円満” “子授け” にご利益があると言われています。現代人には理解しがたい理由で自害をされた「おかめ」さん。わたしもお参りするたびに手を合わせています。「女性」にパワーを授けてくれるのでしょうか、いつも手を合わせる女性が囲っています。

「おかめ」さんの隣には、「布袋さま」がいらっしゃいます。

七福神のお一人である布袋様が大きなお口を開けて福を授けてくださってます。見ているだけで笑顔になりますね。

雨が降った次の日だったので、紅葉が落葉して地面が絨毯の様に華やかになっていました。本当に神々しいです♪

おかめ人形展

宝物殿の入場料を支払うと、本殿の裏側にある「おかめ人形展」を見ることができます。

裏庭の美しさを堪能しながら人形展の会場へとつくと、まず大きな「おかめ」さんが出迎えてくれます。

ショーケースに入れられた様々な「おかめ」さん人形を見て、愛されているんだなぁとつくづく思いました。

「おかめ」さんにあやかったお守りなど沢山ありました。私も参拝のたびに「おかめ」さんを頂いてるので、ほぼ全種類のおかめさんをゲット!

3月の下旬に国宝の本堂の前で早咲きの枝垂桜が花の枝を垂れます。白い花を咲かせるこの桜が阿亀桜(おかめざくら)と名付けられています。

釈迦如来をご本尊とするお寺ですが、境内にはぼけ封じ観音さまもまつられていますので、最後にお参りさせていただきました。ぼけ封じ近畿十楽観音霊場の一つにも数えられ、ぼけ封じのお守りも授けていただけます。

いつまでも有名な「おかめ」のふくよかな笑顔のように、笑みを忘れず、明るく愛される人でいたいと思わせてもらいました♪

白雪辨在天さまも裏庭にはいらっしゃいました。

以前は撮影所などがあったり「高津商会」も縁のあるエリアにある「大報恩寺・千本釈迦堂」さん。そこには「北野天満宮」や「上七軒」のあるエリアもあります。「おかめ福節分」や「精霊むかえ・ 六道詣り」など年間行事も盛りだくさん。是非、訪問されてみてください♪

大報恩寺・千本釈迦堂

京都市上京区五辻通七本松東入溝前町1305

075-461-5973

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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