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【京都市右京区】『嵐山花灯路』 冬の風物詩・今年が最後の開催!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の嵐山といえば、紅葉も有名ですが、毎年冬に行われる『嵐山花灯路』は風物詩の一つです。今年も10日から開催されています。

2021年12月10日(金)~2021年12月19日(日)
17:00〜20:30(雨天決行)
嵯峨・嵐山エリア一帯

淡い色の灯りに照らされた大堰川にかかる渡月橋や、川の流れに映る光の光景は目が覚めるような圧巻の美しさです。

露地に置かれた行灯の柔らかい「灯り」と、活けられてるいけばな作品の「花」や、竹林のライトアップなど見所満載。

灯りに照らされた渡月橋が川の流れに映る光景は目が覚めるような美しさは圧巻です。

周辺の寺院・神社、文化施設もライトアップされ、嵯峨・嵐山地域が優しい「灯り」で演出されます。恋愛成就などで有名な『野宮神社』などは、参拝のために行列ができていました。

また、境内の中から見るライトアップされた鳥居も迫力満点!

とっても厳かな雰囲気のなか、一歩外に出るととにかく、人、人、人!しかし、みなさん、キチンとルールを守ってらして、寒い中ライトアップを楽しみにしているようでした。

野宮神社 ののみやじんじゃ
平安遷都後、伊勢神宮の斎宮に選ばれた皇女が1年間ここに籠って精進潔斎をする習わしがあった。付近に産する竹を「野宮竹」という。祭神は天照大神。嵯峨野めぐりの起点でもある。建立:800年頃
■拝観料/無料

『落柿舎』の前の広場では、NAKEDディスタンス提灯(R)を所定の場所に置くと、光のアートが鑑賞できるという催しも!(提灯は有料)

NAKEDディスタンス提灯 [NAKED, INC.]
NAKED, INC.の感染症対策アート。 提灯が映し出す花柄の光で、ソーシャルディスタンスをキープしながら自分自身も光の演出に参加。
レンタル価格:1個500円(税込)
貸出・返却場所/野宮神社前、落柿舎前広場(返却のみ)、大河内山荘庭園前
暖か処@落柿舎前広場
提灯の灯りで参加する光のアート
ディスタンスを意識しながら足元を照らしてきた「NAKEDディスタンス提灯」を、終着地点である落柿舎前の広場にて活用。所定の場所に設置されたセンサーに提灯をかざすと、広場全体に光の演出が出現!参加型のアートが楽しめます。他にも手指消毒をアートにした作品や、人気商品のおみくじ、ちょっとした暖がとれるドリンクや焼き芋の販売など嵐山花灯路内でほっと一息つけるあたたかな空間作りを行います。
場所/落柿舎前広場(HPより)

『落柿舎』の中では、庭も綺麗にライトアップされていました。

月明かりのなかで、落ちた紅葉やまだ木に残っている葉がとっても幻想的♪ここは比較的人が少なくてほっこり楽しめました。

落柿舎 らくししゃ
蕉門十哲の江戸時代の俳人、向井去来の草庵。庭にあった40本の柿の実が一夜のうちに落ちつくしたのが名の由来。芭蕉が晩年当庵で名作『嵯峨日記』を著した。玄関には庵主の在宅を示す蓑と笠が掲げられ、庭には去来や芭蕉の句碑が立つ。
■夜間特別入庵/午後5時〜午後8時30分(午後8時受付終了)
■通常入庵/午前9時〜午後4時
■大人200円(夜間)・300円(昼間)
■問合せ/075-881-1953 (HPより)

とにかく人が多い、竹林エリアと渡月橋を通り過ぎ、反対側にある『法輪寺』さんへ。 

法輪寺さんは『十三まいり』の寺として知られる場所です。京都人の多くはここへ13歳になった女の子がお参りして祈祷を受けます。私も十三まいりの思い出が蘇りました。

法輪寺さんは、和銅6年(713)に元明天皇の勅願により、行基菩薩が創建の古刹。日本随一の虚空蔵菩薩の霊場で『今昔物語』などに記述されています。

舞台から、京都市内が一望できることでも知られてますね。

「高津商会」の小道具なども活躍しているサスペンスやドラマ、映画などでもよく知られるロケ地です。

法輪寺
■日没〜午後8時30分
■期間中夜間舞台入場無料
■問合せ/075-862-0013

『法輪寺』と「渡月橋」の間にある「嵐山中之島公園」では、いけばなやたくさんの行灯で照らされていました。また、夜19時からは「嵐山スカイランタン」も開催されていました。

紐がついたものを風船のように飛ばす感じなので、近場で光を楽しめました。

開催日:2021年12月10日(金)11日(土)18日(土)19日(日)
19:00 スカイランタンリリース

人気のある幻想的な嵐山を体験できるこのイベントですが、残念ながら今年が最後の開催となるようです。京都の冬は寒くなってきましたので、防寒だけはしっかりとされてお楽しみに出かけてみてください。

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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