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【京都市】初詣に鞍馬寺で狛虎と毘沙門天、天狗(魔王尊)様にお参り♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

2022年の干支は寅年。京都には狛犬ならぬ「狛虎」が祀られている寺院があるのをご存じですか?

まず狛虎で有名なのが、パワースポットとして多くの人が詣でる鞍馬寺です。源義経が牛若丸といわれた幼少期に過ごした寺院として有名、また魔王尊と呼ばれる天狗が住むと言われている場所です。

鞍馬山にある鞍馬寺のご本尊は宇宙の大霊、真理そのものである「尊天」です。「尊天」とは毘沙門天王、千手観世音菩薩、護法魔王尊の三身一体の本尊です。60年に一度、丙寅(ひのえとら)の年のみご開帳される秘仏です。

鞍馬寺は889~898年は東寺の僧・峯延(ぶえん)が入寺して真言宗寺院として、1110年ごろからは天台宗系の寺院として長く存続し、1949年以後は独立した鞍馬弘教総本山となりました。

770年に鑑真の弟子・鑑禎が正月4日寅の夜の夢告と白馬の導きで鞍馬山に登山。すると鬼女に襲われそうになりました。枯木が倒れ鬼女は潰され、翌朝気がつくと毘沙門天像がそこにあったことから毘沙門天に助けられたとされ、毘沙門天を祀るために開創されました。
鑑禎は鑑真が唐から伴ってきた高弟8名のうち最年少の弟子と言われます。坂上田村麻呂が建立したと言われる『清水寺』の草創縁起と同様、南都(奈良)の僧が創建に係わったという共通点が見えるのが興味深いです。
また、平安京遷都以前に京都で建立され今でも現存するのは鞍馬寺、太秦の広隆寺、東山の清水寺くらいと言われています。
毘沙門天は多聞天とも言い、仏教における四天王の一人。東西南北の中でも鬼門である北を守護する最強の守護神です。また、古代インドの富と財産の象徴の神(ヒンドゥー教ではクベーラ)がモチーフになっているとも言われ、戦国武将の間でも人気のあった神様です。庶民における毘沙門信仰の発祥は平安時代の鞍馬寺だと言われ、日本三大毘沙門天の一つに数えられます。
毘沙門天が寅年の寅の月、寅の時刻に姿を現したことから、寅を使い鞍馬の山に降り立ったとの故事により、虎が据えられることになっています。鑑禎が、鬼に襲われ、毘沙門天に助けられたのが、「寅の月」「寅の日」「寅の刻」であったことからという説も。

例年初寅の日に「初寅大祭」が執り行われる。新春1月には魔除けの「あうんの虎」、寅年の正月には次の寅年までの12年間を守護する「牛王宝印」が授与される。

早速、家族で入山させていただきました。日本一短い電車に乗り込みます。そこで、私の方へ向かって歩いてくる知った顔が…よくよく見ると、コロナで会えなかったミュージシャン友達でした!

めちゃくちゃ嬉しかった〜♪久々に鞍馬寺に来た、と言っていたサワサキヨシヒロ氏。本当に強烈なパワースポットとして知られる鞍馬での偶然の再会は何か意味があるのでしょう。天狗様、そして毘沙門天様にお導きいただきました♪ 感謝♪

お寺が運営する鉄道で距離も日本最短の駅にはテングに関する資料がたくさんありました。

テング様が見守ってくださる鉄道に乗り込み、多宝殿まで行きます。

雪が残る中、少しの山道と階段を着物で登りました。(フラッと寄った鞍馬山に実際に登るとは思ってなかったので…お正月着物での訪問でした。汗)

手を清めさせていただきいざ、階段を登ると長蛇の列!これは、かの有名な六芒星のパワースポットでお祈りする人の列でした。

狛虎様にご挨拶して、虎石に祈り、本堂の中へ。

お参りをさせていただいてから、あうんの虎を頂きました。

なんだか、ミッションクリアした気分です。

お隣の魔王尊にもお参り。暖かい時には毎月のようにお参りをさせていただいてましたが、久々にお会いする魔王尊に、新年のご挨拶を。相変わらず、かっこいい〜♪

ここは金星と関わりのある場所です。雪がすごかったです!

さすがに、雪の中着物で奥の院までは行けず、この日はこのまま帰りましたが、本来ならば、護法魔王尊のパワーが最大の奥の院をお参りします。

私の過去記事を宜しかったらご参照くださいませ→ https://tabicoffret.com/article/79227/

寅年である今年は、『虎穴に入らずんば虎子を得ず』という諺にあるように、チャレンジの一年。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

鞍馬寺
京都市左京区鞍馬本町1074
Tel.075-741-2003
本殿・開扉時間
2022年1月1日 0:00~17:00、2・3日 8:30~17:00、1月4日 9:00~16:30
※1月5日より通常通り
※霊宝殿(鞍馬山博物館)は2月末日まで休館
行事予定
※牛王宝印(1000体限定)・あうんの寅等は1月1日0:00より本殿にて授与
愛山費/300円

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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