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【京都市】東山区 『安井金毘羅宮』悪縁を切り良縁を結ぶ 

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

新年そうそう、「あらゆる悪い縁を切り、良縁を結ぶ」ことで知られる『安井金毘羅宮』へお参りしてきました。

 主祭神の崇徳天皇は、讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切って参籠(おこもり)されたことから、当宮は古来より断ち物の祈願所として信仰されてきました。(HPより)

海上安全や交通安全の御神徳もありますが、よく知られているのが「悪縁切り良縁結び」です。その昔、祇園の花街にあったことから夜中に舞妓や芸妓がこそっとお参りしていたという言い伝えもあります。

京都では、新年のお祝いとして餅花があちこちに飾られます。餅花とは縁起の良い飾り物で、ヤナギ・ヌルデ・エノキ・ミズキなどの木の枝に、紅白の餅や団子を小さく丸めてつけて作られます。

 第38代天智天皇(てんちてんのう)の御代(668~671年)に藤原鎌足(ふじわらのかまたり)が一堂を創建し、紫色の藤を植え藤寺と号して、家門の隆昌と子孫の長久を祈ったことに始まります。(HPより)

本殿でお参りしをしたら、本殿裏に回ります。御背の御扉に向かって参拝すると、よりパワーがアップするそうです。

その後ろにある金比羅大権現さまにも手を合わせます。

また安井金比羅宮の境内には、八大力尊(はちだいりきそん)が鎮座されています。八大力尊は蓮華光院の御堂の柱を支えた8つの力石だったとされています。基礎力向上、スキルアップの神様として鎮座されています。

境内北側には「久志塚」(櫛塚)があり、私たちが日常使う櫛に感謝する祭りです。久志塚には櫛が納められており、美容関係者などがお参りにくることが多いそうです。『時代風俗行列』は毎年9月の第4月曜日に行われる櫛を供養する祭り。

第75代崇徳天皇(すとくてんのう) (在位1123~1141年)は特にこの藤を好まれ、久安2年(1146年)に堂塔を修造して、寵妃である阿波内侍(あわのないし)を住まわされました。(HPより)

「安井のこんぴらさん」として親しまれている『安井金毘羅宮』には、沢山の落語家をはじめ著名人の絵馬が飾られています。

本殿に飾られた虎の新春大絵馬(幅2メートル、高さ1・73メートル)の原画も桂米団治さんによるものでした。

かの全国的にも有名になった『縁切り縁結び碑(いし)』もあります。高さ1.5メートル、幅3メートルの絵馬の形をした巨石で、中央の亀裂を通して神様のお力が円形の穴に注がれています。

全国から来る「悪縁切り良縁結び」を願う人の列は今日もなが〜〜〜〜いものでした。

安井金毘羅宮
〒605-0823
京都市東山区下弁天町70
tel. 075-561-5127

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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