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【京都市】東山区 『東福寺』の国宝「三門」を楼上特別公開♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

鎌倉時代に九條道家が創建した東福寺は、臨済宗東福寺派の大本山。「伽藍面(がらんづら)」と称された中世の貴重な禅宗建築が今も残っている。 室町時代再建の三門(国宝)は、禅宗三門としては日本最古で最大の門。 高さ約22m、市内一望の楼上には宝冠釈迦如来像や十六羅漢像を安置する。 画僧・明兆(兆殿司)らによる極彩色の飛龍や天女などが描かれた荘厳な空間が広がる。

三門は、「東福寺」にある室町時代建築の国宝建造物

2022年1月8日(土)~3月6日(日)まで非公開特別文化財である楼上を特別公開されています。

晴天の中、久しぶりに東福寺さんを訪れてみました〜♪

三門は、禅宗様(唐様)、和様、大仏様(天竺様)の建築様式を取り入れており、禅宗寺院としては最古最大最優の国宝です。

三つの門と五つの柱が特徴的です。

急な階段を登り、楼上へ。そこには天女や龍が描かれた天井が広がり、まさにパラダイスへ登ったような気持ちのいい空間が広がっていました。

楼上での撮影は不可でしたが、宝冠釈迦如来像や十六羅漢像らを拝ませてもらい素敵な時間を過ごさせてもらいました。

三門を一周ぐるりと回ります。釘が使われてないという建築方式に感服いたします。

60年代の映画『大江山酒天童子』『切腹』や『あゝ忠臣蔵』『新選組』また、80年代には『暴れん坊将軍 II』など、そして2000年以降でも『必殺仕事人2009』『火天の城』などで撮影に使われています。「高津商会」の小道具や甲冑たちも活躍ですね!

三門から見える法堂では、仏像はもちろんのこと、天龍と大仏の手などが圧巻ですね♪

以前、お仕事で、ほぼ毎日のように東福寺さんに訪問させてもらっていました。

東福寺 法堂・東司の特別公開 ~堂本印象の「蒼龍図」と重要文化財のトイレ!東司(重文)は室町時代の建築で、禅寺トイレのことです。ごく近年まで使われていたそうですよ。

かつて東福寺の仏殿に安置され、「新大仏」とあがめられたという、高さ約15メートルの釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)の手が、東福寺大仏の左手と言われています。この手の高さだけで2メートルあるそうですよ!

いつもは、庭を拝見します。こちらの“八相の庭”は東西南北に4つの庭園をもちます。1939(昭和14)年に重森三玲氏によって作庭された枯山水庭園です。

紅葉の時期にとっても長い列ができる、通天橋から続く屋根も圧巻ですね。外国からの観光客らが喜んでいつも写真を撮影していたのを思い出します。

カラスたちが夕刻を知らせに来てくれました。東福寺という名前は、大仏で有名な東大寺の東、と興福寺の福から成り立つと説明を受けました。

日本最古の最大級の伽藍を拝見しながら新年を迎えるのもいいですね。

東福寺
京都市東山区本町15丁目778

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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