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【京都市】干支「寅(とら)」にちなんだ屏風「墨画龍虎」の特別公開in『京都御所』

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

宮内庁は2022年1月5日から10日まで、京都御所(京都市)で新年の干支(えと)「寅(とら)」にちなんだ屏風「墨画龍虎」を特別公開しました。宮内庁京都事務所によると、過去に右隻のみ、左隻のみを展示したことはあるが、左右そろっての公開は初めて。明治天皇(1852~1912年)のお気に入りだったとされ、天皇が日常生活を送る御常御殿の寝室で使われていたという。

京都御所は、いつも自転車で通り道です。海外からのお客さんが来られた時などに、中をご案内するととっても喜ばれます。

いまでは、入り口で持ち物検査や検温などをして、入場許可証をもらって入ることができます。

期間限定で新春の展示が行われておりました。さっそく、干支である「寅」を拝見させてもらいに行きました。

小道具らを扱う「高津商会」でも、屏風はたくさんありますが、さすがに京都御所で見る『龍と寅の屏風』は圧巻です!

江戸時代中期(18世紀)に活躍した絵師・鶴沢探鯨の作で、右隻に渦巻く雲の間から姿を現す巨大な龍、左隻には龍に驚き、警戒する2頭の虎の様子が墨で生き生きと描かれている様です。それぞれ高さ約182センチ、横約370センチの大屏風です。

空の色とのバランスがすごくよくて、しばらく立ち止まって見てしまいました。

御所の中は見所がたくさんあります!

諸大夫の間に、寅の襖絵がある寅の間の部屋がありました。

よく見えませんが、寅っぽいのが見えます!

新年そうそう、京都御所へ訪問できるのはありがたいですね。

遠くに大文字山も見えます!五山の送り火で有名な山ですね。

京都御所(きょうとごしょ、英:Kyoto Imperial Palace)は、京都府京都市上京区にある皇室関連施設。1331年から1869年(明治2年)までの間の内裏(天皇が居住し儀式・公務を執り行った場所の事で、現在の皇居とほぼ同義)。現存する建物は概ね1855年(安政2年)に造営された安政度内裏である。現在の京都御所は、宮内庁京都事務所が管理している。(wikiより)

京都御所正殿の紫宸殿では、静寂のなかに凛とした空気が流れていました。

御所敷地の南寄りに南面して建つ、かつての内裏の正殿である。天皇の即位、元服、立太子、節会など、最重要の公的儀式が執り行われた建物である。屋根は入母屋造、檜皮葺き。

御所内には、様々な用途に沿った多くの建物があります。

庭も綺麗に整備されていてほっこりします。

サギが庭にいて、その姿が池に反射していました。緑色も綺麗に映えてますね♪

広島の厳島神社でも実際に見たことがある舞楽「陸王」の絵を見ることができました。

京都御所の参観は無料、開門は午前9時~午後4時(最終入門は午後3時20分)。

どこを見ても勉強になるアート作品が目白押しです。

京都御所内の休憩所では、この方々もお迎え下さいますよ。平成28年(2016)より一年を通して事前申込み不要で参観できるようになったので、気軽に御所へ行けるようになったのも嬉しいですね♪

京都御所

京都市上京区京都御苑1

電話番号075-211-1215(平日のみ8:30~17:15)

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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