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【京都市】中京区 節分は鬼を追い払い福を授かる「壬生狂言」を『壬生寺』で!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

壬生寺節分会

京都では、節分の日を大切に過ごします。

家ではお豆をまき、お豆を年の分いただき、恵方巻きとイワシを食します。また、いわしには魔除け・鬼除けの意味があることから、尖ったヒイラギで鬼の眼を刺すという意味で、柊の小枝と焼いた鰯の頭、あるいはそれを門口に挿したものを玄関や軒先に飾ります。

京都の年中行事の一つに数えられる、壬生寺の厄除け「節分会(せつぶんえ)」は、白河天皇の発願によって始められたと伝えられ、900年余もの永い伝統を持つものです。
当寺は各社寺の中でも、京都の裏鬼門(南西)に位置し、京都の節分鬼門詣りの一端を往古より担っています。ご本尊は「延命地蔵菩薩(重要文化財)」であり、お地蔵さまの誓願である庶民大衆の除災招福を祈願して、三日間にわたり古式による節分厄除け大法要を厳修します。(HPより)

壬生寺の節分で名物なのは、焙烙(ほうらく=ほうろく=素焼き)の厄除け祈願。

焙烙皿の裏面には「厄除け」「大念仏」などと書かれており、ファミリー名と家族の数え年、男女、祈願内容を記して奉納します。

新選組隊士たちの訓練場として使われ幕末の新選組隊士の墓などがある「壬生寺」では、『壬生狂言』を見ると厄除けになると言われています。

京都の年中行事の一つに数えられる、律宗・壬生寺の厄除け節分会(せつぶんえ)は、白河天皇の発願によって始められ、900年余もの永い伝統を持つ。
当寺は京都市内各社寺の中でも、京都の裏鬼門(南西)に位置し、京都の節分鬼門詣りの一端を往古より担っている。
ご本尊は、延命地蔵菩薩(重要文化財)であり、お地蔵さまの誓願である庶民大衆の除災招福を祈願して、3日間にわたり厄除け大法要や昇殿特別祈祷、壬生狂言「節分」公開などを厳修する。
また期間中、お地蔵さまがあらゆる災難困難の身代わりとなって下さる身代り守や開運の起上がりダルマ守、宝船などが授与される。
期間中は各地より参詣する老若男女で境内は大層にぎわう。
炮烙(ほうらく)を求め、数え歳・性別・願いごとなどを墨書して奉納するといいう、当寺にしか見られない珍しい風習がある。奉納した人は、その年の災厄を免れて福徳を得るという信仰がある。
(HPより)

壬生狂言とは

重要無形民俗文化財の「壬生狂言」。700年前にはじまったとされる無言劇で、節分会の際には演目「節分」が無料公開されます。

HPより
HPより

重要文化財の狂言堂では、重要無形民俗文化財の壬生狂言三十番のうち、ユーモラスな中にも教訓的な筋書きをもつ、厄除け鬼払いの狂言「節分」が1日4回繰り返して上演されます。

また、節分の時にだけいただける「山王大権現」の御朱印もあります。猿=「厄が去る」に通じるのですね。

他にも多くの御朱印をいただくことができます。私は山王大権現さまと弁財天さまのをいただきました♪

壬生狂言は、正しくは「壬生大念佛狂言」と言います。「壬生さんのカンデンデン」という愛称と共に、古来から京の庶民大衆に親しまれてきました。この壬生狂言は今から700年前の鎌倉時代、壬生寺を大いに興隆した円覚上人(1223~1311)が創始されたものです。
当時、円覚上人(えんがくしょうにん)の教えを来聴する大衆が数十万人にも及んだので、人々は上人を「十万上人(じゅうまんしょうにん)」と呼んでいました。上人は、正安2年(1300)、壬生寺において「大念佛会(だいねんぶつえ)」という法会を行いました。この時に上人は、拡声器とてない昔、群衆を前にして最もわかりやすい方法で仏の教えを説こうとしました。そして、身ぶり手ぶりのパントマイム(無言劇)に仕組んだ持斎融通(じさいゆうづう)念佛を考えついたのです。これが壬生狂言の始まりと伝えられています。(HPより)

残念ながら狂言は撮影不可でしたが、45分ほどの無言劇には音楽がついていて、楽しく見れました。

狂言に使われる面をはじめ、数々の「新撰組」関連のドラマや映画の撮影に使われた小道具なども「高津商会」にはあります。お多福さん関連のものや鬼の面などももちろんありますよ♪

狂言に出てくるお多福のお面をかたどった招福の縁起物『富久宝』さんをいただきました。

これからも多くの福が皆様の元へ来ますように、しっかりと手を合わせてお参りさせていただきます♪

壬生寺
住所:京都市中京区壬生梛ノ宮町31
電話番号:075-841-3381
拝観時間:8:30~16:30

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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