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【京都市】上京区 圧巻!『法輪寺・だるま寺』で八千体以上の達磨・映画人の魂に祈る

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

『法輪寺』さんは、通称『だるま寺』と呼ばれている臨済宗妙心寺派。

達磨堂には三国随一という起き上がりダルマを中心に全国から集まった、千変万化の八千あまりものダルマさんがずらりと並らびます。また、十六羅漢木像、京・三条釜座の徳川時代の鋳匠藤原国次作の妙音弁天鐘、珍しい等身大の金箔大寝釈迦木像など見所が満載♪

法輪寺は、享保12年(1727)大愚和尚を開山とし、開基荒木宗禎に帰依を受けた万海和尚が創立しました。

境内にはいると、干支に囲まれたダルマさんがお迎えくださいます。お供えされたお花が綺麗ですね♪

達磨堂に入ると背筋がシャキッとした気分になります。小さなものから巨大な達磨さんまで…圧巻!

本堂(有料)に入ると、またたくさんの大小の達磨さまにお迎えいただきます。羅漢さんたちもいらっしゃいます。

だるまさんは何度倒しても再び起き上がる特徴から忍耐と努力の象徴とされています。

安土桃山時代作の「仏涅槃像」がいらっしゃいました。

二階に上がると、わが国映画創業以来の関係者四百余霊がまつられる貴寧磨(きねま)寺もあります。左手前には「英霊殿」として、大戦の戦没者、震災などの天地災害の犠牲者などの英霊の位牌が祀られています

右側には、映画関係者である600有余名もの霊が宗派を越えて合祀されており,それぞれの名前が書かれた位牌が並べられています。

「日本映画の父」と呼ばれた牧野省三先生から尾上松之助さん、溝口健二さん、片岡千恵蔵さん、小野安二郎などそうそうたる名前が並びますね。

森繁久弥さん、渥美清さん、森光子さん、高倉健さん、原節子さん、円谷英二さん…日活太秦撮影所長だった池永浩久さんが、1940年に大日本映画大道会を設立して自宅に映画人の祭壇を祀り、大戦末期の1944年に当時の住職に祭壇を奉納したことにがこのキネマ殿の始まりだそうです。

大きく『大日本映画界』と書かれたご位牌が凛々しいです。日本映画を支えてきた『高津商会』の発展を願いながらお参りさせていただきました♪

一階には、達磨竹の逆さ竹を中心に印度・中国産の竹の珍種も繁茂し、本堂の東側には禅の悟りの段階を示す十牛の庭があります。

南側に白砂の上に苔で心字を描き出したユニークな庭も見られ、少林寺拳法 根本道場の発祥地であると書かれていました。

とっても興味深い場所です。どこを見てもドキドキが止まりません♪

様々な国の人の特徴を備えた達磨さんにお会いすることができます。

当時の映画人は身寄りのない人が多く、無縁仏にならないように日活太秦撮影所の関係者が面倒見ていたものを当寺で供養することにしたという映画人の魂を訪ねながら、達磨さんのご加護にあやかりたいものです♪

法輪寺(だるま寺)
住所:京都市上京区西大路通御前西入ル行衛町457
電話番号:075-841-7878

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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