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【京都市】中京区 繁華街にある『染殿(そめどの)地蔵院』で安産祈願

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

こんな所に!?というところにある『染殿地蔵院』、通称『染殿院』は、四条の路地裏のような所にあります。

御本尊の地蔵菩薩は、安産祈願の信仰を集めており、信心深く毎日お参りされる方も多いそう。

安産祈願といえば京都市内では北区のわら天神(敷島神社)、伏見区の御香宮神社などが有名ですが、新京極商店街の中にあるひっそりとした『染殿院』もその一つ。

『染殿院』は、弘法大師・空海により八〇八年に創建されました。秘仏とされる木造地蔵菩薩立像は裸形立像で空海作と伝わっています。

「染殿院」の碑 「時宗開祖一遍上人念仏賦算遺跡」の石標 四条通側林万昌堂脇に立つ「安産守護染殿地蔵尊」の石標は、喧騒のなかで見落としがちですが、しっかりと存在感ありました!

文徳天皇の皇后藤原明子(染殿皇后)はこのお地蔵さんを祈って清和天皇を降誕されたといいます。

987年、東大寺・沙門奝然(ちょうねん)は宗から帰国し、赤栴檀(あかせんだん)の釈迦像を持ち帰りました。仏像は嵯峨野にある『清凉寺』に安置したそうですが、自ら三尺余りの釈迦像を造り、『染殿院』に奉納したため、四条京極の釈迦堂とも呼ばれたそうです。

時宗の開祖・一遍上人が入洛した際に、釈迦堂(染殿院)に滞在して、念仏賦算や念仏踊りをしたため、「一遍上人念仏賦算遺跡」という石碑が見られるんですね。

安産祈願にちなみ、犬のかわいい御朱印もいただけますよ♪

染殿院
住所/〒604-8042 京都市中京区新京極通四条上ル中之町562
TEL/075-221-3648

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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