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【京都市】中京区 『名水壷井』と『壷井地蔵尊』の存在

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

閑静な住宅地のなかに、いきなり古跡 壷井地蔵尊の文字がかかれた石碑が出てきます。

壁に囲まれた中には何があるのか見れない、なんとも不思議な雰囲気が漂っています。

由緒書きには、細かく説明が書かれていました!どうやら奈良時代の高僧であった行基が関係あるそう。

黒川道祐「太秦村行記」によれば、この井戸から地蔵尊像が出たと書かれていたらしいです。

その昔、太秦へ通じる「太子道」は丹波への主要街道にも通じる道なので人通りも多く、この近くにあった「西土手刑場跡」へ行く囚人たちが歩き、「神泉苑」への参道でもあったそうです。

階段を数段降りると、名水「壷井」と書かれた石碑が見れます。

そしてお地蔵様がお迎えくださいます。

井戸の上にも、お地蔵様がいらっしゃいました。今は、水が枯れた井戸です。

こちらで末期の水を、「西土居刑場」へ旅だつ前に囚人たちが飲んだ、とも言われています。手を合わせてお参りさせていただきました。

一見、外から見ただけではよくわからない場所ですが、歴史は深いですね。

壷井地蔵尊
〒604-8472 京都府京都市中京区西ノ京北壺井町32

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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