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【京都市】東山区 開運・勝運の女神「摩利支尊天」を祀る建仁寺塔頭寺院『禅居庵』

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

「摩利支尊天」という神様をご存知ですか?

「摩利支尊天」とは陽炎が神格化した、仏教の守護神・古代インドの女神マーリーチのことで、『開運・必勝の女神』なんだそうです。今回は、花街「祇園」にある「摩利支尊天」を祀る『禅居庵』さんにお参り。

「摩利支尊天」を祀る『禅居庵』が、京都最古の禅寺である『建仁寺』さん塔頭寺院として隣接しています。南側の門にはしっかりと開運摩利支天尊と書かれています。

ご本堂に続く参道には、狛いのししがお出迎えしてくださります!

「十日ゑびす大祭」(https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100176107)でも知られる、祗園の『京都ゑびす神社』(夏越しの大祓についてhttps://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100250784 )の東側ななめ前にも門があります。

こちらでも、門を潜る前に狛いのししがお出迎えしてくれます!

なぜ、こんなにイノシシがいっぱいなのか?それは、「摩利支尊天」の従者が猪だそう。

狛いのししの後ろには綺麗なアジサイが、可憐に咲いていました。

京都のこの蒸し蒸しとした暑さを忘れさせてくれるような色合いですね!

狛いのししさんの後ろ姿がとっても愛らしい…!

ご本尊は聖観音菩薩。秘仏の「摩利支尊天」を祀る寺ですが、末社もありました。

まず、手水舎で清めさせてもらいます。お水もイノシシ様からいただきます。

どこからどこまでも、愛らしいイノシシさまがいらっしゃいます!

サンスクリット語で「陽炎」という意味がある「Marici(マリーチ)」の音を、漢字であらわしたのが『摩利支天』だそう。「陽炎」は捕まえられたり傷つけられたりすることがないので、戦国武将の間に「摩利支天信仰」が広がったという話を太秦「高津商会」の武将体験をお手伝いしている時に聞きました!なるほど!

ご本尊の「摩利支天像」は秘仏で、毎年10月20日の縁日に公開されるのみです。

お守りからおみくじまで、イノシシづくしの『禅居庵』さんは、地元「祇園」の人にも大人気!歌舞伎役者や、舞妓ちゃんや芸妓さんもよくお参りに来られるそうですよ。

臨済宗建仁寺塔頭「禅居庵」摩利支天堂
住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町146
拝観料:境内無料
参拝時間:9:00~17:00
電話番号:075-561-5556

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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