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【京都市】下京区 「平清盛」開運出世の神『若一神社』で「座敷わらし」に会える?!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の西を南北に走る大通り西大路通りに面した神社である『若一神社』は、「平清盛」公開運出世の神である「若一王子」を祀る八条にある神社。

平安京遷都前の772年建立で、ご祭神は若一王子(にゃくいちおうじ)神仏習合の神様で、熊野大社に祀られている十二柱の一柱です。

平家全盛期に清盛公が作った、広大な敷地を持つ「西八条殿」の鎮守社でした。

平清盛公にあやかり「開運出世祈願」で多くの人が訪れます。

「西大路七福社ご利益めぐり」の一つでもあるので、御朱印をいただきに来られる方も多いそう。平清盛公が御神託を受け、若一王子のご神体を見つけ祀ったのがはじまりの神社とのことでした。

神門には、夏越しの大祓えである「茅の輪」がありました。

ここ数日の雨でしなってましたが、七夕の祈願が飾られていましたよ。

平清盛公、帰京の後、公が邸内探したる所、東方築山より夜光を放つ。 清盛公歓喜して自ら三尺穿ち給へば土中より若一王子の御神体現わる。社を造り鎮守し「開運出世」を祈り給へば、翌年仁安2年(1167年)2月10日太政大臣に任ぜられる(HPより)

なるほど、それで開運出世を願う人が多く参拝されるんですね。

笹にお願い事を書いてください、と言ってくださったので、早速御本殿にて世界平和と皆様の健康をご祈願させていただきました。

平清盛公ゆかりのご神水もあります!古くから銘水として知られる地下水で、開運出世の水として、新生児誕生に際しての産湯として使われることでも有名です。

水は持ち帰り自由。

水みくじなどもありました!

「萌出づるも枯るるも同じ野辺の草 いづれか秋にあはで果つべき」と書かれた歌碑もあります。その向こうには、弁財天さまらの末社がありました。

決して大きいとは言えない境内ですが、見所はたくさん!

ふと、お守りを見ていると「座敷わらし」守が置かれてました。

どうやら、樹齢800年を超す大樹である御神木である大楠には、座敷わらしが住んでいるそうです。

その大楠は、歩道を挟んだ向こう側に鎮座されています。

開運出世の総氏神さんと書かれたものの横に、座敷わらしのことが書かれた記事が貼られていました。平清盛公にも座敷わらしが付いていて、平清盛公が亡くなられると共に座敷わらしが離れてしまい、平家滅亡へと繋がったと言われているそうです。

これら写真から座敷わらしが見えたりしますか?

この御神木がある西大路通りは、ほぼ一直線の通りなのですが、このご神木を避けるため、ここだけ道が歪んでいます。

この木を切ったり植え替えたりすると、必ず祟りが起こると昔から伝えられているそうですよ。

昨今、大河ドラマでも平家のことが出てましたね。京都は平家や源氏と切っても切れない密接な関係があります。「高津商会」の武将体験でも大人気の「平清盛」公を思いながら、お参りをさせて頂きました〜!

若一神社
所在地:〒600-8863 京都市下京区七条御所ノ内本町98
電 話:075-313-8928

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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