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【京都市】東山区「祇園祭」の最終日は『疫神社』で「夏越祭」♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

祇園祭』は京都の人にとって、とっても大切な祭りの一つ。そして、「八坂神社」のお祭りです。「八坂神社」の境内にある「疫神社」には、蘇民将来命(そみんしょうらいのみこと)が祀られています。

疫病除けの神、蘇民将来を祀り「蘇民将来社」とも呼ばれていますね。

7月1日の吉符入から1ヶ月から続いた『祇園祭』の最終日である31日は、「疫神社夏越祭」が行われ、祇園祭の幕が閉じられます。

「疫神社」の神前に粟餅を供え、鳥居に「茅の輪」(ちのわ)を設けて厄除・無病息災を祈願します。

素戔嗚尊が南海に旅をされた時、疫神社の御祭神蘇民将来に手厚くもてなされたことを喜ばれ、疫病流行の際、蘇民将来之子孫は疫病より免れしめると誓約された故事により鳥居に大茅輪を設け、参拝者は之をくぐって厄気を祓い、又「蘇民将来之子孫也」の護符を授かります。

2022年7月31日10:00~から、直径約2メートルの茅(ち)の輪をくぐり、無病息災を祈願。

2021年八坂神社
2021年八坂神社

茅の輪がある意味は、疫病からの逃れることができるしるしとして、蘇民将来が素戔嗚尊から茅の輪を授かるのが粽の由来でした。いまでは、その茅の輪にちなみ、大きな茅の輪をくぐって、人々がその中を規則正しく潜ることで、無病息災を祈るのがこの神事となってます。

「八坂神社」では、2021年は本殿横に設置されていました。

2021年神幸祭
2021年神幸祭

祇園祭の最も重要な行事とされているのは、神様を載せた神輿が市内を回る「神輿渡御」とされ、神輿が境内から御旅所へ向かうのが「神幸祭」、御旅所から境内へ戻るのが「還幸祭」です。前祭と後祭に分かれている意味がこれでわかりますね。

2021年
2021年

31日の夏越祭には、稚児や氏子組織、山鉾、神輿に携わる人々など関係者と一般を合わせ多くの人が参列されます。(2022年度はコロナの状況を見てご確認ください)

疫神社の夏越祭で7月1日から続いた『祇園祭』が終わります。なんだか、もう既に来年が待ち遠しくなりますね〜

疫神社夏越祭
八坂神社 境内疫神社
京都府京都市東山区祇園町北側625番地

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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