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【京都市】東山区 観音様の化身『青龍会』で「観音加持」を♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都観光でもとりわけ大人気の世界遺産『清水寺』。『清水の舞台から飛び降りる』(思い切って大きな決断をするという表現)でもよく知られてますね。『清水寺』は778年に延鎮上人が、音羽の滝の近くに草庵を結び、千手観音を祀ったのが始まりと言われています。

「清水の舞台」から地面までは約13mだそうですよ!最近、綺麗になった舞台の美しさは息をのむほどです。そこからの景色も絶景♪

「清水寺」には、観音さまの化身である「龍」が『音羽の瀧』に夜ごと飛来して水を飲むという伝承があるそう。『音羽の瀧』のお水をいただきに何度訪れたことか…ありがたい話です。

『清水寺』のお手水にも龍がいらっしゃいます。

観音様の化身であるその『青龍』が「南無観世音菩薩・帰命」を受け、清水寺境内と門前を練り歩く『青龍会行道日』が毎年 5日間行われます。

14時00分〜

3月14日、3月15日、4月3日、9月14日、9月15日

2019年撮影
2019年撮影

その姿は圧巻!法螺貝を吹く「転法衆」を先頭に、持国天、増長天、広目天、多聞天の『四天王』や、悪縁を経ち、良縁を引き寄せる神であり人々の厄除、招福を祈願する「観音加持」を司る『夜叉神(やしゃじん)』などもいます。

装束などは、京都の伝統工芸職人による奉納だそうです。青龍や装束デザイン奉納は、世界的にも有名なアカデミー賞受賞者であるワダ エミさん。青龍会(せいりゅうえ)の監修は三十三間堂の千手観音を修復した仏師である西村公朝さん。

2019年撮影
2019年撮影

よく見ると、お経が顔に書かれています。本当に、勇ましいお姿ですね♪

東方の守護神である『青龍』が境内と門前町を練り歩く「清水寺の青龍会(せいりゅうえ)」。秘仏御本尊「十一面千手観音像」が33年に一度のご開帳記念の際、2000年3月に青龍会が創設。観音様の化身である『青龍』が誕生し開眼供養され、それから毎年開催されている行事です。

順路は奥の院→音羽の瀧→西門→門前町→仁王門→本堂

3/14、3/15、4/3(清水の日)、9/14、9/15 14:00~

14:00 奥の院 地主神社 音羽の滝 経堂 三重塔 西門

14:30 石段下 門前町 仁王門 轟門 本堂

観音加持が行われます

極楽浄土にあり祈願成就など八つの功徳のある「八功徳水」を金色のマスクの夜叉神が、拝観者に振りかけます。

本堂前で行われる「落慶の儀(らっけいのぎ)」で八功徳水を清水寺へお返しします。行道を指揮する「会奉行」の勇敢な姿も見応えありですよ〜♪

長さ約18メートルの青龍を先頭に、雅で荘厳な装束に身を包んだ一行が地域守護と除災を祈願して境内と門前町を巡行する姿は圧巻♪『青龍』のご加護をいただきたく思います。

清水寺

住所:京都府京都市東山区清水1丁目294

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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