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【京都市】右京区 時代劇撮影で知られる『神護寺』で「五大虚空蔵菩薩像」御開帳♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の紅葉の名所としても知られる高雄山。そこには日本にとって大切な歴史がいっぱい詰まっています。

その高雄山の中腹に建つ真言宗の古刹である『神護寺』は、高野山真言宗の遺迹(ゆいせき)本山であり、密教寺院有数の名刹として知られています。

平安京造営に功績のあった「和気清麻呂」により781年(天応元年)山城に高雄山寺を建立したことが始まりと伝えられます。空海、最澄などにも由緒ある寺院で、日本仏教を代表する空海が14年間住み、最澄と交流し、決裂した場所としても知られてます。

『平家物語』などで知られる武士出身の僧・文覚上人が再興の勧進を勤めたことでも有名ですね!

国宝や文化財が多く「金堂」にはご本尊である薬師如来立像(国宝)を安置。その左右に日光菩薩・月光(がっこう)菩薩立像(重要文化財)と十二神将立像、左右端に四天王立像を安置されています。その美しさには惚れ惚れします♪

金堂をさらに登ると多宝塔が見えます。そこで「五大虚空蔵菩薩像(ごだいこくうぼさつぞう)」の特別ご開帳が行われています。

2022年10月8日(土)~10日(月・祝)
10:00~15:00

「五大虚空蔵菩薩像」は多宝塔に安置されている国宝で、年に2回御開帳されています。

仁明天皇の発願で空海の高弟・真済(しんぜい)が承和3~12年(836~845)の間に造立したと伝わる「五大虚空蔵菩薩像」は、いづれも坐像でその神々しさには感服します…

『神護寺』は、なんと時代劇のロケ地としてもよく使われており、テレビドラマや映画などでこの階段などは何度も実は目にしたことがあると思います。私も行くたびにミーハーな気分になって写真を撮りまくってしまいます♪

秋には紅葉の美しさで知られる『神護寺』ですが、特別イベントも開催予定♪ 楽しみですね♪

また、『かわらけ投げの発祥地』として多くの参拝客だけでなく著名人なども訪れるそうです。『かわらけ投げ』の近くにあるお茶屋さんでかわらけを購入。厄除けと願掛けをしながら、奥深い山奥の大自然に願いを込めて投げます。

この景色を空海や最澄も眺めていたのかと思うと、感慨深いですね。

『神護寺』には、鎌倉殿として知られる源頼朝や北条政子、そして文覚上人らにまつわる寺宝などもあり、見所がたくさんです!教科書にみる「絹本著色伝源頼朝像、絹本著色伝平重盛像、絹本著色伝藤原光能像」なども「神護寺」所蔵だそうですよ。

伝頼朝像、伝重盛像は京都国立博物館、伝光能像は東京国立博物館にそれぞれ寄託、毎年5月1日から5日に開かれる神護寺の曝涼(虫干し)展では、伝頼朝像、伝重盛像の2像は神護寺に里帰りし一般公開されます

大師堂(重要文化財)の厨子に安置される板彫弘法大師像(重要文化財)は、普段は非公開ですが、11月1日(火)~07日(月)の期間には特別公開されますよ。

紅葉の季節だけでなく、自然いっぱいの「神護寺」では、西国薬師四十九霊場第44番の札所でもあるため参拝客が絶えません。特別御朱印なども授与されていますので、大自然の中にある古刹でご加護をいただいてみられてはいかがでしょう。

『高津商会』の小道具たちも『神護寺』さんで撮影される映画やドラマなどで大活躍しているので、深いご縁を感じざるを得ません♪

神護寺
住所;616-8292 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地
tel;075-861-1769

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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