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【京都市】山科区 ”そうだ京都行こう”『毘沙門堂門跡』の紅葉が圧巻♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の東にある山科区には、多くの歴史的建造物があります。その中でも、琵琶湖疏水を渡った山沿いにある『毘沙門堂門跡』は、天台宗五箇室門跡として格調高い歴史を誇る古刹です。

『毘沙門堂』は地元でも、「毘沙門さん」として親しまれており、私も幼い頃からなんども通っている大好きなお寺さんの一つです。

御所から移築された宸殿は後西天皇の旧殿を賜ったもの、霊殿には天井に狩野主信(かのうゆきのぶ)が描いた「雲龍図」があります。

また本尊の「毘沙門天」は天台宗の宗祖である伝教大師・最澄が自ら刻んだと伝わり、回遊式庭園「晩翠園」や狩野益信筆の山水画などがあり、人気の高いお寺。

勅使門などもあり、その位の高さが伺えます。七福神のひとり、毘沙門天を祀る天台宗の門跡寺院で『出雲寺』ともいいます。703年に、文武天皇の勅願で「行基」が開基しました。

春の桜の季節、秋の紅葉の景色は圧巻!自然いっぱいの境内に、色鮮やかな朱色の本堂、唐門、仁王門が映えます。

また、戦乱などで焼失した「毘沙門堂」の復興に尽力した「徳川家綱」、「天海大僧正」とその高弟「公海」。第111代・後西天皇の皇子・公弁法親王が入寺して門跡寺院となりました。

1月初寅参りでは開運福笹が授与されたり、通年ムカデ(毘沙門天の使者)のお札がいただけます。

「高台弁才天(こうだいべんざいてん)」は弁才天を祀っており、私がとにかく一番にお参りする場所です。

道元ツツジに囲まれた弁財天さんは、宇賀神さまを頭に抱え、とっても神々しく鎮座されています。豊臣秀吉の母・大政所(おおまんどころ)が大坂城内に祀っていたものを、豊臣秀吉の正室・北政所(きたのまんどころ)が「高台寺」に遷し、公弁法親王が庶民の為に「毘沙門堂」へと遷しました。いつでもお参りできることに感謝♪

そして、紅葉の景色で一番知られているのが、参道を真っ赤に染め上げる紅葉の絨毯。雨の降った直後にしか見られないと言われている、この紅葉の絨毯に遭遇できるとラッキーだと私は信じています。

カメラマンの数はかなり多いですが、私は自転車でとにかくこのタイミングを逃さないように走ります!w

ぜひ、秋の山科疏水を楽しみながら毘沙門堂門跡で紅葉狩りを楽しまれてください〜♪

毘沙門堂門跡
住所: 京都市山科区安朱稲荷山町18
電話番号: 075-581-0328

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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