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【京都市】伏見区『醍醐寺』の三宝院で特別拝観「真言密教最大秘法〜太元帥大法」後拝みでパワーチャージ♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

秋の紅葉が綺麗な伏見区にある「醍醐寺」は、世界遺産。真言宗醍醐派總本山です。874年に、弘法大師空海の孫弟子、理源大師聖宝によって開創されました。

醍醐山全体を寺域とし、山上は「上醍醐」、裾野を「下醍醐」と呼びます。金堂には、本尊の薬師三尊像(重要文化財)と四方を守護する四天王立像が祀られています。

山岳信仰の霊山であった笠取山(醍醐山)に登った聖宝は、白髪の老翁の姿で現れた地主神・横尾明神より、こんこんと水(醍醐水)が湧き出るこの山を譲り受け、准胝・如意輪の両観音を刻み祀りました。それが醍醐寺の始まりです。

五重塔が有名ですよね♪ いつ見ても凛々しいです。醍醐天皇の菩提を弔うために建てられ、毎月29日(2月は28日)には五重大塔開扉納経法要が行われます。京都最古の木造建だそうですよ!

真言密教の中心的寺院としても有名で、私たちは2月の五大力さんには毎年お札を頂戴しに行ってお参りいたします。

紅葉の時期にゆっくりと散策させてもらうのは、久しぶり♪ ものすごく癒されている自分がいました。

世界遺産「醍醐寺」では、令和4年10月3日より9日までの間、明治初年以来150年ぶりに醍醐寺で「太元帥大法」が厳修されました。真言密教最大の秘法である「太元帥大法」

三宝院特別拝観~太元帥大法後拝み~が特別拝観として、三宝院で行われています。

1170年間伝承される真言密教最大の秘法「太元帥大法」を150年ぶりに醍醐寺で厳修。法要終了後の道場を参拝できます。

●日時:令和4年10月10日(月・祝)~12月4日(日)
〈午前の部〉午前10時~正午(受付終了:午前11時30分)
〈午後の部〉午後1時30分~午後5時(受付終了:午後4時30分)
●特別拝観料:1,000円(太元帥大法パンフレット付)
※通常の拝観料が必用です。

「醍醐三宝院」で特別史跡・特別名勝となっている美しい庭を眺めながら建物の中にあるアートを満喫。

慶長3年(1598)、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際し自ら基本設計をした庭と伝わり、「天下の名石・藤戸石」が秀吉によって運び込まれ現在では阿弥陀三尊を表わす「三尊組」として祀られています。

「神護寺」の「時代劇の小道具展」を開催した際に、ご縁をいただいた若いご住職にご紹介いただいた「孔雀」の襖絵は圧巻!孔雀がヤシの木とともに金襖に描かれており、水と風の力を感じる襖絵でした。

また、三宝院の素晴らしい表書院は国宝、ほか大半の建物は重要文化財に指定されています。

特別拝観の純浄観は、大閣秀吉が槍山で花見をしたときの建物のひとつを移築したもの。

思えば、去年の紅葉の綺麗な時期に「高津商会」は紅葉のテレビ生中継のお手伝いをさせていただいてました。このお部屋は、生中継部屋となり出演者が座る椅子、毛氈などの設置、撮影用の小道具の美術装飾をお手伝い。カメラや音声さんたちの機材、がところ狭しとあったのを思い出します。

去年の生中継ではピアノの生演奏が行われた「道場(三宝院弥勒堂)」では重要文化財・太元帥明王 八面三十六臂像をはじめとした掛け軸6幅を拝することができます。

堂内の撮影は不可ですが、「太元御修法道場支度記」など醍醐寺に伝わる古文書や霊宝館に納められている法具などから忠実に整えられた道具、法具などが当別に拝観できます。これらが初めて見るような法具などあり、小道具や古美術、仏教美術などの勉強にとってもなりました♪

そして、何と言っても150年ぶりに僧侶のみで行われた「太元帥大法」のその凄さとパワーに触れる事ができますよ!

太元帥大法は、仁壽二年(852)より毎年正月八日開白し七日間、宮中(後には醍醐・理性院)に於いて、太元帥明王を本尊として修し、宮中の真言院(現在は教王護国寺)で毎年正月に真言宗各本山の代表の高僧によって行われる国家安穏を祈る後七日御修法と双璧をなす大法のことです。この法は真言密教の秘法である儀軌や経典、陀羅尼経等を所依として、鎮護国家の為に修する最大秘法です。(HPより)

どれほどの時を過ごしたのでしょうか…日中曇っていた空が、部屋を出た瞬間に素晴らしい晴れ模様に!日の光を背中で感じながらこの貴重なご縁に感謝を覚えました。また、偶然にもオススメ頂いたご住職に感謝♪

「醍醐の花見」の春も有名ですが、紅葉が大変美しい秋に「醍醐寺」で行われている150年の時を経て厳修された「太元帥大法の後拝み」でパワーチャージされてみられてください♪

醍醐寺
住所:京都市伏見区醍醐東大路町22
電話:075-571-0002
ホームページ:https://www.daigoji.or.jp/

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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