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【京都市】西京区 徳川ゆかりのパワースポット!大原野にある石の寺『正法寺』三面観音&走り大黒に祈る♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都市西京区の「大原野」にある真言宗東寺派のお寺『正法寺』さんは、天平勝宝年間の創建。山号は法寿山。本尊は三面千手観音。西国薬師四十九霊場第41番札所です。

奈良唐招提寺を創建した鑑真和上の高弟、智威大徳が唐から日本へ渡来し、749年 - 757年に隠棲したのが始まりと伝わります。

後奈良天皇勅願寺、徳川五代将軍綱吉の母である桂昌院の帰依を受け、徳川家の祈願所となったそうです。

延暦年間(782年 - 806年)に最澄が大原寺として寺院化させたと伝えられ、弘仁年間(810年 - 824年)に弘法大師空海が入寺して本尊の三面千手観音を彫り上げたと言われています。

「石の寺」とも呼ばれ親しまれている「正法寺」さん。

境内に入るまでにすでにドキドキ、ワクワクします!

こちらには、心友の夢に御本尊である三面千手観音さまが出てきたことがご縁で参拝をさせていただくことに!

木造千手観音立像 - 鎌倉時代初期の作。像高181cm。正面の顔以外に両耳の後に脇面を有する「三面千手観音」と呼ばれる形式の像。元来正法寺に伝来したものではなく、京都府南丹市園部町の九品寺から移されたものである。三つの顔は現在のほか過去と未来にも目配りをしているという意味である。wikiより

お庭もすごく綺麗で、雨が降り出してきたのですが、その雨すら景色に溶け込み、美しいと思えました。

国指定重要文化財の御本尊の「三面千手観音」さまのいらっしゃるお部屋や「走り大黒」さまのお姿は写真NGでしたが、その神々しいお姿に時間を忘れて、そこにいつまでも居れるほどのパワーでした。三面千手観音さまの脇には室町時代の大日如来さまと南北朝時代の釈迦如来さまがいらっしゃいました。

庭園「宝生苑」 - 手前が池泉鑑賞式庭園で奥が枯山水庭園となっている。庭に置かれている庭石の形が15種類もの動物の形に似ているため、庭の別名を「鳥獣の石庭」ともいう。wikiより

「鳥獣の石庭」は借景式山水庭園で、ペンギン、象、うさぎ、蛇など様々な形の石が並べられてます。

そう言われたら動物の形をしています…

天気が良かったら東の山々も見えるそうですよ!

また、かぐや姫ともゆかりがあるそうです。

「大原野」は、平安期から皇族や貴族の遊猟地としても親しまれた場所。広大な竹林は、嵯峨天皇の時代に植えられた孟宗竹と伝わるそうです。そのことから、日本最古の小説ともいわれる「竹取物語」の舞台となったと伝わるそうです。

春は梅や桜、夏は紫陽花や青もみじ、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の顔を見せてくれる「正法寺」さん。

春日不動堂には、厄難消除をはじめ様々な御祈願をお聞きいただける春日不動明王が安置、そして春日稲荷には、「正法寺」にまつわる伝承があります。

開山の師・智威大徳がこの地で修行を積んでいた折、ひとりの老翁がそばにお仕えしており、その老翁にはまた付き従う白狐が智威大徳の絵姿を抱いて大空を駆け巡り、天の恵みをもたらしていた、と。

不動堂の一角には水琴窟もあります。「宇宙の響き」だそうで、そのなんとも言えない神秘的な音が響いてました。書院のふすま絵は「西山賛歌」という故・西井佐代子さんの作品があり拝見するべき場所が多くあるため、あっという間に時間を忘れさせてくれます。

春日不動明王の護摩供養なども行われているので、ご興味のある方はぜひ!

節分には「柴灯護摩(さいとうごま)」を屋外で実施されるそうですよ!梅の時期には、梅園もとっても美しいそうです♪

1250歳の誕生歳を迎えられる弘法大師空海さまの特別な年。真言宗「正法寺」さんで新年からお参りできたことに感謝♪

大原野には、「正法寺」さんの向かい側に鹿のモチーフで知られる、住所にもあるように春日大社と関わりがある「大原野神社」があります。

そこには可愛いクリクリお目目の狛鹿ちゃんもいますよ♪ 

正法寺

住所:〒610-1153京都府京都市西京区大原野南春日町1102

TEL:075-331-0105

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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