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【京都府八幡市】『石清水八幡宮』で節分行事「鬼やらい神事」で厄除け!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

毎年、節分の前の日曜日に、京都府八幡市にある『石清水八幡宮』では、1月29日(日)の13時から、3年ぶりとなる節分行事「鬼やらい神事」が斎行されます!

『石清水八幡宮』の旧称は「男山八幡宮」。伊勢神宮(三重県伊勢市)とともに二所宗廟の1つで、本殿を含む建造物10棟が国宝です。

御祭神は3柱→

中御前:誉田別命 (ほんだわけのみこと)第15代応神天皇の本名。

西御前:比咩大神 (ひめおおかみ)宗像三女神、すなわち多紀理毘売命(たぎりびめ)、市寸島姫命(いちきしまひめ)、多岐津比売命(たぎつひめ)の3柱を指す。

東御前:息長帯姫命 (おきながたらしひめのみこと)神功皇后の本名。

宇佐神宮(大分県宇佐市)・筥崎宮(福岡市東区)または鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)とともに日本三大八幡宮の1つ。

創建年については『元享釋書』や『石清水遷座縁起』などでは貞観元年(859年)、『類聚国史』などでは貞観2年(860年)としているそう。

清和天皇の命を受けて、平安時代前期の貞観年間に大安寺僧の行教が宇佐神宮(大分県宇佐市)から勧請した神社と伝わります。

洛南の古社に伝わる古式の行事は、鬼やらい神事は宮中に伝わる古式に則り、まず本殿前で「鬼やらい人」が、四方と恵方を邪気を祓うとされる桃の枝で飾りつけられた弓矢で射抜き、次に同じく桃の枝で作られた桃剣で「鬼やろう」の掛け声とともに、四方と恵方を打ちます。その後、鬼やらい人と年男・年女が鬼たちに「福豆」を撒き撤退させます。

鬼やらい神事は、以前は大晦日の夜に行われていたそうですよ。

平安京においては北東側の鬼門を守護する延暦寺に対し、南西側の裏鬼門を守護する神社として位置づけられます。

そのため、御本殿の東北の方向は、「鬼門封じ」で石垣を斜めに切り取ってあります。(京都御所でもこの鬼門封じは見られます!)

雪が続く京都ですので、どうぞ交通機関の状況やイベントの詳細などはご確認の上、お出かけくださいませ。

【石清水八幡宮鬼やらい神事2023 (要確認)】

場所・・・京都府八幡市八幡高坊30

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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