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【京都市】左京区 縁結びの神様『貴船神社』で圧巻の「雨乞祭」&絵馬発祥地で「古絵馬焼納式」♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都には、鴨川はじめ都の水源を守る「水の神」に1年の水の恵みを祈る神事が行われます。

鴨川(加茂川)の水源地に鎮座し、水の供給を司る社として信仰を集め、観光地としても人気がある『貴船神社』。

結社には、木花開耶姫命(このはさくやひめのみこと)の姉姫である磐長姫命(いわながひめのみこと」が祀られていることから、縁結びの神様としても人気があります!

水源の森としても知られる、鞍馬山・貴船山。

絵葉書などでもよく見る「春日灯篭」が連なる石段の参道である階段を登って行くと拝殿が見えてきます。

雨水の供給を司る「タカオカミノカミ」を祀ります。

『貴船神社』は、「雨乞いの社」とも呼ばれており、『雨乞祭』が例年3月9日に行われています。ご神水と神饌を献上した後、榊の葉でご神水を天地にふりかける神事。

太鼓、鈴を鳴らして「雨たもれ、雨たもれ、雲にかかれ、鳴神(なるかみ)じゃ」と大きな声で唱えご神水が振りまかれます。

この儀に献じられた馬がのちに絵馬になったとされ、「絵馬の発祥地」と言われています。

白い馬(雨やみ)、黒い馬(雨乞い)により祈願の内容がちがったそうですよ!

「雨乞い神事」のあとは「古絵馬焼納式」が行われます。

大祓の祝詞を唱えながら、古絵馬などが焼かれます。

パチパチと言いながら時折、竹がパン!っと弾ける音に、祝詞が美しく、また力強く唱えられます。

水と火の神様が降りてこられているかのような神秘的な空間が広がってました。

ご神事のあとは、御神水につけることで浮かび上がる「水占いみくじ」に挑みました。

おみくじを自分で選び、ご神水につけます。

私の場合は…大吉をいただきました!感謝!信心して邁進いたします♪

「雨乞祭」とは、かつての雨乞いの儀を現在に伝える神事のことで、農作業が始まる前に1年間の天候順調による適量の降雨と五穀豊穣を祈願されます。

また「貴船神社」では本宮、結の社、奥宮とゆっくり参拝します。

奥宮につづく道には「相生の木」などもあります!自然の威力を感じます、偉大です!

もともと『貴船神社雨乞祭』は貴船の山奥にある「雨乞の瀧」で雨乞祈願の儀式だそう。

実は、奥宮は「丑の刻参り」でもよく知られる場所。

宇治の橋姫による「鉄輪」伝説の場所です…

奥宮参道の入り口に架かる「思ひ川橋」の下を流れる川が「思ひ川」、そこで身を清めると恋愛成就すると伝わるそうですよ

「絵馬の発祥の地」であり、水神さま、龍神様がいらっしゃって、縁結び・恋の神様としても知られる「貴船神社」。「水の神様」に祈る「貴船神社雨乞祭」は圧巻です♪

【貴船神社雨乞祭】
時間・・・午前10時から
場所・・・京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
電話・・・075-741-2016

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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