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【京都市】左京区「承久の乱」で配流となった「後鳥羽天皇・順徳天皇」の御陵が『大原三千院』側に!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の大原には多くの歴史が残されており、歩いているだけでもたくさんの史実に触れることができます。

その中でも、三千院から勝林院へ向かう参道の右手に見つけた御陵さんにはびっくり!

「承久の乱」で配流となった第82代・後鳥羽上皇と、後鳥羽上皇の第3皇子であり、第84代天皇となった順徳上皇の陵墓でした。

国内外の観光客が行き来する中、静かにたたずむ御陵。鳥居に向かつて右に見える「石造十三重塔」が後鳥羽天皇の御陵。

そこには波乱万丈な人生を送った後鳥羽天皇と倒幕計画の失敗により20年余り、都への復帰叶わず佐渡で崩御した順徳天皇。

鎌倉時代に「承久の変」で隠岐に流され亡くなった第82代・後鳥羽天皇は、鎌倉幕府の執権であった北条義時に敗れ、隠岐に配流となり亡くなります。

梅の花がちょうど綺麗に咲いている時期でした!桜もちらほら。(3月半ば)

後鳥羽天皇の在位期間は1163年から1198年。順徳天皇の在位期間は 1210年から1221年です。

後鳥羽天皇は、歌人としても知られています。百人一首の一つ「人もをし人も恨めしあぢきなく 世を思ふ故にもの思ふ身は」が有名ですね!

順徳天皇は後鳥羽天皇とは父子の関係。歌人として百人一首に残されている歌があります。「ももしきや古き軒端のしのぶにも なほ余りある昔なりけり」

陵墓の北側に隣接する建物は「法華堂」、後鳥羽天皇の冥福を祈って1240年に建立されました。

御陵を後にするときにはこんなに素敵な太陽と空が!

「高津商会」の小道具たちも、歴史モノの映画やドラマでたくさん活躍しています。特に鎌倉時代などの甲冑などはよく目にしてもらっていると思います!天皇家の佇まいなども「高津商会」の小道具たちがよく使われていますよ♪

正辰祭: 後鳥羽天皇4月4日

順徳天皇 10月14日

後鳥羽天皇と順徳天皇に平和を祈り、しっかりと手を合わせお参りさせていただきました。

大原陵 (後鳥羽天皇・順徳天皇陵)
住所:京都府京都市左京区大原勝林院町

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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