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【京都市】左京区 800年前から大原の「勝林院」門前にある「法然上人の腰掛石」とは!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

「京都〜大原〜三千院〜♪」という歌を知っていますか?その昔、流行った曲だそうです。

観光客だけでなく京都の人にも癒されると人気がある大原。ふらりと歩いていると、「勝林院」の門前にある石が気になりました。

勝林院
勝林院

「大原問答」で知られる「勝林院」さんは、『声明の発祥地』として知られています。

京都大原にある天台宗の本堂、魚山大原寺勝林院です。仏教音楽である声明(しょうみょう)の聖地として知られる音楽のお寺。

「勝林院」さんには何度も訪問させてもらってますが、この石の存在に気がついたのは初めて!

「法然上人」が「勝林院」の本尊を参拝の時、この石に腰掛けて休んだという伝説の石だそうです。

歴史に詳しい方に話を聞くと、1186年に法然上人は天台宗の顕真の招かれ、「勝林院」で多くの高僧たちを相手に浄土宗義について問答を行ったそう。

それ以後も何度も比叡山から下山して「勝林院」で問答を行っていたそうですよ。

江戸時代の観光ガイドとして知られる「拾遺都名所図会」にも、大原観光の見どころとして「法然上人 腰掛石」がしっかりと記されていると説明を聞きました。

法然上人が訪れていたと伝わる800年以上も前から存在する石だと思うと感慨深いですね。

とっても長い歴史を感じさせてくれます。

「高津商会」は時代劇映画やドラマの小道具美術装飾の老舗会社!江戸時代の映画やドラマにも仏教関連のものから古書まで様々な「高津商会」の小道具たちが活躍しています。

また法然上人や比叡山にまつわる話にも多くの小道具たちが今まで活躍してきました。一つ、歴史の勉強になることが増えました!

法然上人 腰掛石
京都市左京区大原勝林院町187

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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