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【京都市】東山区 穴場!もう一つの「清水の舞台」がある『鳥辺山妙見堂』!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

昨今、観光客が絶えない「清水寺」。そのすぐそばにありつつも、ほとんどの人々に知られていない場所があります。

「清水寺」へとお客様をお連れするときや、お墓詣りのときに前を通るたびに気にはなっていましたが、なかなか中へと入るコトがなかった場所です。

鳥辺山妙見堂」は、大谷本廟へ至る道のお墓が立ち並ぶそばの坂にあります。

妙見堂は日蓮宗寺院で、本尊が扁額に書かれた「妙見大菩薩」さまがいらっしゃいます。

正式名称は智積院(ちしゃくいん)日蓮宗通妙寺の別所です。

境内に入ると、「鳥辺山」と山号を記した手水鉢がまず見えます。そして、備前焼の狛犬を左右に据えた鳥居が迎えてくれます。

一見神社のように見えますが、れっきとしたお寺だそうで「妙見堂(鳥辺山妙見大菩薩妙見堂)」というと地元の方に説明を受けました。

実はここに、「もう一つの清水の舞台」が存在するのです。

「絵馬堂」が舞台造になっており、かつて境内の下段にあった「小堀遠州作の庭」を鑑賞するために建てられたらしいですよ。

島原の二代目であった吉野太夫(1606-1643)が境内に一時住んだそう。その歌碑もありました。

境内には、江戸の浅草玉姫町・日蓮宗の本性寺の境内神だった秋山自雲神霊を祀る祠があったり、石塔が立っています。

清水寺を参拝のときには、少し寄り道をして「清水の舞台」のような作りになった「鳥辺山妙見堂」の「絵馬堂」を是非!

「鳥辺山妙見堂」
住所;京都市東山区五条橋東6丁目522

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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