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【京都市】右京区 『順興寺』蓮如上人ゆかりの「やしょめの寺」とは…

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

「高津商会」がお世話になっている「神護寺」さんへと向かう道に、気になるものを見つけました。

鳴滝から続く「周山街道」から外れて、北西への坂道を登った白砂山の中腹にある寺院「三寶寺」への参道坂道の途中です。

やしょめの寺」…

「順興寺」は延徳元年(1489年)、浄土真宗本願寺第八世蓮如上人を開基として枚方(河内招提村)に開山したのが起源です。

本尊は阿弥陀如来。浄土真宗本願寺派。

蓮如上人が隠居した山科本願寺南殿に由来すると伝わります。

1573年(天正元年)に、織田信長のため、兵火によって全てを焼失。その後、蓮如上人の御寿像を守護し、門徒と共に石山本願寺に籠城し、京都二条堀川に再興。しかしまた大火で焼かれ、昭和49年3月、現在の鳴滝の地に移転新築されました。

「やしょめ やしょめ 京の町のやしょめ 売ったる物を 見しょめ」から始まる歌。

蓮如上人子守歌」として伝承されてきました。

この京都で古くから唄われている地唄・万歳、蓮如上人が晩年に授かった末子の実従(初代の南殿順興寺の住職)に唄って聞かせた子守唄がやしょめ(優女)の唄だそう。

蓮如忌法要には祇園の舞方と地方により、やしょめ(優女)の唄と黒髪の踊りが奉納されます。

当寺での「やしょめ」の奉納舞いは井上八千代氏の振りつけによる地唄舞「万歳」だそうです!

寺宝には、蓮如上人ゆかりの画像や文献が多く、毎年春季彼岸会中日に蓮如忌が行われます。

桜の綺麗な寺としても知られる順興寺さん、蓮如上人の像が出迎えてくれますよ。

順興寺

〒616-8256

京都府京都市右京区鳴滝松本町29-1

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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