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【京都市】中京区 寺町三条にある『矢田寺』にて例年8月16日お精霊さまの「送り鐘」を突く♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の老舗土産物店から漬物屋さん、洋服や雑貨などのショッピングや甘味どころ、カフェ、映画館など、様々なものが楽しめる「寺町商店街」。

その繁華街の中に、「矢田寺」があります。

「矢田寺」には、毎年、お盆の最終日である8月16日に「送り鐘」を突きに行かせてもらってます。

矢田寺」の梵鐘は、六道珍皇寺の「迎え鐘」に対して「送り鐘」と呼ばれ、死者の霊を迷わず冥土へ送るために撞く鐘として人々から信仰され、8月16日の「五山の送り火」の日に行われます。

「送り鐘」は寺町三条にある「寺町専門店会商店街」の繁華街の中に建つ『矢田寺』(矢田地蔵尊)にあります。

“苦を代って受けてくれるお地蔵様” として信仰が篤い『矢田地蔵尊』。

矢田地蔵尊は寺伝によると平安時代初期に天武天皇・持統天皇の勅願所だった奈良大和郡山・矢田寺の別院として、五条坊門に創建されされたと言われています。1579年(天正7年)関白・豊臣秀吉の命により、現在の場所に移されました。矢田寺の本尊・地蔵菩薩は満米上人(まんまいしょうにん)が冥土へ行って出会った生身の地蔵尊を彫らせたものと言われ、人々の苦しみを代わて下さる代受苦地蔵(だいじゅくじぞう)と言われている。

絵馬も地獄で救ってくださるお地蔵さまのお姿が書かれています。

「矢田寺」で、お盆の終わり8月16日に、ご先祖様が無事冥土に戻れるよう梵鐘をついて魂をお送りします。

奈良県郡山市にある「矢田寺」の分院である『矢田寺』。西山浄土宗の寺院で、山号は「金剛山」です。

奈良大和郡山の「矢田寺」は寺伝によると679年(天武天皇8年)智通が天武天皇の勅願により創建したそう。

境内には、治して欲しいとところを触らせていただける賓頭盧さんや、子供を抱いたお地蔵さまがいらっしゃいました。

また、幸せ大日如来さまもいらっしゃって、かわいいお地蔵様がたくさん奉納されていました。

御本尊である『矢田地蔵尊』は寺伝によると五条坊門に創建されされたのが始まりだと伝わり、1579年(天正7年)関白・豊臣秀吉の命により、現在の場所へと鎮座されました。

【矢田寺送り鐘2023 日程時間(要確認)】
矢田寺送り鐘2023
8月16日(水曜日)8:00~20:00

送り鐘(梵鐘)は南北朝時代の1359年(正平14年)に鋳造。実際の「送り鐘」は本堂の中にあると説明を受けました。

高さ約2メートルの立像である『矢田地蔵尊』は、代受苦地蔵と呼ばれ、地獄で亡者を救う地蔵として人々の信仰を集めています。「矢田地蔵」は満慶上人が冥土へ行き、そこで出会った生身の地蔵尊の姿を彫らせた言われています。

私の友達もわざわざ東京からこの鐘をつきに来て亡者を救うお地蔵さまにお参りしたい、と16日に来京されます。

なお12月23日に行われる「かぼちゃ供養」(本堂前に置かれた大きなかぼちゃを撫でて、無病息災を祈願)も見どころですよ!かぼちゃは冬至に食べると中風除け(中風は言語障害・手足のしびれやまひ・片まひ・半身不随などの脳血管障害の後遺症の症状を指す)にご利益があるそうです♪

お盆の最後の日である16日に『五山の送り火』と矢田寺の「送り鐘」でご先祖さまの霊を無事に冥土にお送りする「京のお盆」♪
無事に台風が通り過ぎてくれますように〜

【矢田寺送り鐘】
場所:京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町523

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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