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【京都市】山科区 毎年8月22日・23日に開催される「四ノ宮祭り」(六地蔵めぐり)は800年の歴史♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都山科の山科駅前から京阪四ノ宮駅までの約500m続く『四ノ宮祭り』は、地元の人に京都にある六地蔵を参拝する「六地蔵巡り」のお祭りで、約800年の歴史があります。

「六地蔵巡り」とは、旧街道にある6ヶ寺を巡り、家内安全や無病息災を祈願するもので、平安時代から行われている京都ならではの伝統行事です。

1157年に後白河天皇が、都の守護や都往来の安全、庶民の利益結縁を願い、平清盛そして西光法師に命じ、街道の出入口6箇所に一体ずつ分置されました。その六地蔵を巡るのが「六地蔵巡り」です。

山科は、六地蔵の一つである「山科地蔵」のいらっしゃる『徳林庵』さんを中心に山科区最大の祭り『四ノ宮祭り』が行われます。

六地蔵巡り自体は5時から22時まで行われます。

「徳林庵」さんは、旧東海道(三条通)沿いにある臨済宗南禅寺派の寺院。

この「六地蔵巡り」の期間だけご開帳される秘仏の大閻魔尊天さまもいらっしゃいます。

若かりし頃の閻魔様像のお顔が、優しく見えるか厳しく見えるか…

一緒に行った姪と甥が「めっちゃ優しい〜!」って叫んでました♪

毎年8月22日・23日に開催される「四ノ宮祭り」は、例年ですと「六地蔵巡り」が行われる間は自動車が通行止めになり歩行者天国となります。

「徳林庵」さんの前はお参りされる方だけでなく、コロナでなかなか再開できなかった屋台を出してのお祭りが2023年は開催できたこともあり、大変たくさんの人が出てきてました。

道が狭くなっているところでは、左通行を礼儀正しく守っている人たちの列が重なってました。

それでも子供達が多く集うお祭りですので、みなさん、お互いを気にしながら小さな子供達にも優しく歩くように気をつけてはりました♪

熱気ムンムンの「四ノ宮祭り」はとっても暑い日に行われます。夕方から屋台が出されるとはいえ、喉がとっても乾きます。

生のレモンを絞ったレモンスカッシュは、子供達に大人気♪

その他にも、金魚すくいやベビーカステラ、焼きそば、かき氷から、くじ引きなど子供達が喜ぶものが目白押し♪縁日のようなアーケードゲームなどもありますよ。

私たちも幼い頃から「四ノ宮祭り」に行くのが夏の楽しみの一つでした。

コロナ禍でしばらく開催されることがなかったのが残念でしたが、2023年に再開したことで、多くの人が夏の余韻を楽しんでいることとおもいます♪

屋台は、お昼過ぎから着々と稼働し始め、がっつり22時頃まで賑わっています。

六地蔵のお一人でいらっしゃる東海道の守護佛「山科地蔵」さまは、延命地蔵さま。

末長くこのお祭りが続きますように〜♪

四ノ宮まつり
開催場所:山科駅前〜京阪四ノ宮駅
徳林庵
京都市山科区四ノ宮泉水町16

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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