Yahoo!ニュース

【京都市】右京区 『神護寺』3日間だけ国宝の特別ご開帳・現存する最古の『五大虚空蔵菩薩像』@多宝塔♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都高雄にある『神護寺』は、『高津商会』にとって大変ゆかりの深い大切なお寺さん。

『高津商会』の小道具たちが活躍している著名な時代劇の映画やドラマなどのロケ地としてもよく登場する『神護寺』さん。

高雄山『神護寺』への参道の階段は有名。

350段~400段ある階段ですが、着物でよく現れる私にとっても、低い段なので比較的登りやすい階段となってます。

山門近くになるととっても美しい光が出迎えてくれました。ワクワクする気持ちが高まってきました♪

第二日曜に護摩焚きされる不動院
第二日曜に護摩焚きされる不動院

お仕事柄、日本各国あちこちのお寺さんにお伺いさせていただいている私ですが、『神護寺』さんは特別な場所♪

ご住職始め、職員さんや僧侶たちがとっても素敵な方々ばかりで、私にとって最も大切な場所の一つで、いつも元気をいただいております。

山門の受付の方々にご挨拶をして中へ♪

『和気清麻呂』公や『不動明王』さまにお参りをしてから『金堂』に続く大階段のもとへ。

真言宗の古刹である『神護寺』は、高野山真言宗の遺迹(ゆいせき)本山であり、密教寺院有数の名刹として知られています。

この階段では数多くの時代劇が撮られており、中でもリマーカブルなのが「銭形平次」のエンディングで平次がかわらけを投げている姿です!(再放送で確認できます!w)

平安京造営に功績のあった「和気清麻呂」公により781年(天応元年)山城に「高雄山寺」を建立したことが始まりと伝えられます。また、「和気清麻呂」公のお墓も『神護寺』境内にあります。

弘法大師空海さん、最澄さんなどにも由緒ある寺院で、日本仏教を代表する空海が14年間住み、最澄と交流し、決裂した場所としても知られてます。

「高雄山寺」において弘法大師空海が行われた灌頂の浄水として使用するために、大師自ら掘られたと伝えられる井戸である『閼伽井』もあります。

『金堂』からすこし奥へ行ったところにある『多宝塔』には『神護寺』についての説明立て札がありました。

多宝塔の受付では、いつもの仲良し職員さんたちが笑顔で出迎えてくれました!

「おぉ来たか!」「久しぶり〜」と挨拶しつつ「多宝塔」や五大虚空蔵菩薩の説明を受けます。

「神護寺」の「五大虚空蔵菩薩」関連の本やお守りなどが受付に置かれてました。

初日は朝からご住職や僧侶たちによる法要が行われたそうです!

「多宝塔」からの「金堂」の屋根の眺め♪そして大きな空を独り占めできます〜

「金堂」は大好きな国宝「薬師如来」像さまや「十二神将」らがいらっしゃるところです。

通常非公開の「多宝塔」の中にいらっしゃる「五大虚空蔵菩薩」さま。中に入ると、ご住職による説明が聞こえてきました♪ いつも聞きなれたホッコリするお声によるわかりやすい説明です♪

仁明天皇の発願で空海の高弟・真済(しんぜい)が承和3~12年(836~845)の間に造立したと伝わる国宝「五大虚空蔵菩薩像」は5体揃った現存するものでは最古!

五大虚空蔵菩薩」は、金剛界の五智如来の変化身といわれ、僧侶が富貴成就、天変消除をこの菩薩に祈って秘法を行います。

それぞれが赤、白、黒、緑、黄などの五色に彩色された五体の像はいずれも90センチほど。

「五大虚空蔵菩薩」を修する法を金門鳥敏法(かのととりどしのほう)ともいい、変革の年といわれる辛酉の年に除災のため行われた。肉身の色は中尊の法界虚空蔵が白色、東方尊金剛虚空蔵は黄色、南方尊宝光虚空蔵は緑色、西方尊蓮華虚空蔵は赤色、北方尊業用虚空蔵は黒色に塗り分けられている。

国宝「五大虚空蔵菩薩像」(平安前期、木心乾漆像)の公開は年に2回御開帳されます。

「金堂」では期間中、拝観記念御朱印を授与。

『金堂』で御朱印やお守りをいただきつつ、五大虚空蔵菩薩さまのお力を少しでもいただけたらと思います。

すると虚空蔵菩薩さまのお陰か神護寺がパワスポだからか、今日は色んなことがはっきり見えた1日でした!帰り道に、ずっと探し求めていたものへと導いてくれ、答えの一片を垣間見せてくれた「神護寺」勤務のチベット僧にも感謝!

仲良しの僧侶たちにも「五大虚空蔵菩薩」について聞いてみました。

わざわざ特別ご開帳の為に作ったという説明書をシェアしてくれました。とってもわかりやすい!『多宝塔』の中ではご住職による手書きの説明書が見れますよ♪

JR東海さんの「そうだ、京都、行こう」のポスターでも知られる素敵な紅葉が少しづつ色づきつつある『神護寺』さんで、現存する最古の「五大虚空蔵菩薩」さまを「多宝塔」で拝見できるこの喜び♪

『高津商会』の「時代劇の小道具2023」展も「神護寺」で通常非公開の「迎賓館特別拝観・世継ぎ地蔵尊ご開帳」とともに「神護寺・迎賓館」にて11月18日〜26日まで行われます!

とっても楽しみがいっぱいの秋です〜ワクワク♪♪♪

神護寺
多宝塔特別拝観 五大虚空蔵菩薩像御開帳
10時~15時 · 拝観料 500円(通常拝観料600円が別途必要)
住所;京都府京都市右京区梅ケ畑高雄町
TEL;075-861-1769

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

高津商会RICAの最近の記事