【京都市】南区『羅生門跡』がある公園でクロサワ映画「羅生門」などを思う♪
『羅生門』(らしょうもん)は、芥川龍之介の小説。
1950年に映画化されたことでもしられる『羅生門』。
大映(角川映画)による1950年(昭和25年)の日本の映画である『羅生門』の監督は、あの巨匠『黒澤明』です。
世界に「クロサワ」の名前を広めた歴史的映画でもあります。
「大映撮影所」は「高津商会」のある京都太秦の「大映通り商店街」周辺にありました。
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映画『羅生門』の原作は芥川龍之介の短編「藪の中」でした。
平安時代、盗賊・多襄丸が旅の侍夫婦を襲い、妻を強姦し、侍を殺すという少し怖い内容ですが、海外の人にも絶賛された傑作です。
平安時代に衰微していた「羅城門」の様子とともに、人間の利己主義を描いた小説。
本来あった『羅生門』は、794年(延暦13)に建設した平安京の正門でした。
東西4.5キロ、南北5.3キロの京域中央部の南端に羅城門がそびえ、北端の「朱雀門」と相対していたそうです。
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いまでは、公園の真ん中に立つ『羅生門遺跡』の石碑がその名残だそう。
「羅城」とは都の城壁のことをいいます。
朱雀大路の最南端に位置し、目の前を東西に延びる九条大路(現・九条通)を境界として平安京の内と外を分かつ門でした。
異界と現世を分ける門という意味もあったそうです。
門の幅は約35m、奥行き約9m、高さ約21mの大きな門でした。
楼上には、王城鎮護の象徴として兜跋毘沙門天像が安置されていたらしいですよ。
兜跋毘沙門天は、毘沙門天の異形で西域の兜跋国に現れたと伝えられてます。東寺(教王護国寺)の金堂に移されたと伝わっている兜跋毘沙門天像。
王城守護の役割を持ちます。平安遷都にともない、国家鎮護の意味があったのですね!
今では財宝と福徳の神として信仰を集めています。
民家の真ん中にある公園に残されている「羅生門遺跡」。京都駅北口広場に、かつての羅城門の10分の1の大きさの模型が展示されています。
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『東寺』さんからも歩いてそう遠くない場所にある「羅生門遺跡」で歴史と映画を思い出してみてはいかがでしょう。
羅生門跡
住所:京都市南区唐橋羅城門町花園児童公園内