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【京都市】中京区 4年ぶりに開催される『神泉苑狂言』!無形民俗文化財で「土蜘蛛」体験♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の伝統文化、伝統芸能の中で、私も幼馴染が能楽師であることからよく「能」に関するイベントをプロデュースさせて頂いてます。

時代劇や日本映画の老舗美術装飾に携わる『高津商会』にも小道具に「能」に関連したものが使われますので、倉庫には沢山の能面があったりします。

よく知られる時代劇では「桃太郎侍」ですね!w (再放送でまたご確認ください!)

「能」の演目の中で『神泉苑』にまつわる話があります。『神泉苑』は、弘法大師空海による雨乞い祈祷や、祇園祭の発祥となる御霊会が行われた霊場でもあります。

また、謡曲『鷺』に関係がある場所です。能《鷺》の舞台でもある、『神泉苑』のいわれ→

醍醐天皇が神泉苑に行幸になったときに鷺(サギ)が羽を休めていた。 帝は召使いにあれを捕らえて参れと仰せられた。 召使いが近づくと鷺は飛び立とうとした。 召使いが「帝の御意なるぞ」と呼びかけると 鷺は地にひれ伏した。 帝は大いに喜ばれ、鷺に「五位」の位を賜った。 以降、鷺は「五位鷺」と呼ばれ、謡曲にも謡われるようになる。

『神泉苑』について関連記事をどうぞご参照くださいませ→

雨乞い祈願や祇園祭発祥地である『神泉苑』で『神泉苑祭』開催♪

その『神泉苑』で4年ぶりに『神泉苑狂言』が上演されます。

『能と狂言の違い』 を下記のように説明がありました。

能は歴史上の人物や物語を題材にした悲劇が多いのに対し、狂言は庶民の日常生活を面白おかしく描く喜劇です。 また、能は面をつけ「そうろう調」の言葉で演じられますが、狂言は面をつけず、主に素顔で「ござる調」を使った言葉で分かりやすく演じられるなど、多くの違いがあります。

一般的に、狂言は能と比べるとセリフが多いのが特徴で物語の内容がわかりやすいと言われるのが「狂言」です。

よく私もその違いを聞かれるのですが、「能は神話や歴史上の話を題材にしたミュージカルやオペラで、狂言は日常生活にある話をコミカルに演ずるコントやコメディ」という説明を聞いた時に、なるほど!と思いました。

『神泉苑狂言』は、ほぼ百十年にわたって行われていて、昭和58年6月1日には京都市の無形民俗文化財に登録されたそうですよ!

英語での説明も境内に貼られておりました。30種以上もプログラムがあるのですね!

今年の「神泉苑狂言」は『土蜘蛛』「狂言堂」にて行われます。

11月4日と5日13;00〜18;00 

よい天気が続く3連休に歴史深い「神泉苑」で、伝統文化である「神泉苑狂言」を堪能しに行ってみてはいかがでしょう〜♪

神泉苑

住所:京都市中京区御池通神泉苑町東入る門前町167

Tel :075-821-1466

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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