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【京都市】左京区 麦問屋跡地にある「安全祈願」の『水車(三谷)稲荷』は美しい白川沿い♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の岡崎を流れる白川。とにかく水が綺麗なことで有名です。

また白川の砂が特に綺麗な砂で、盆栽などにも使われています。

その白川沿いにある『三谷(水車)稲荷』は、精麦所内部にあった水車のための水路と、周辺一帯の安全祈願のために祀られた神社です。

御祭神は「稲荷大神」。お稲荷さんですね。

明治期に琵琶湖疏水から水を引いて水車を回した竹中製麦所の水車用水路跡です。

『平安神宮』の大鳥居がある「岡崎」の仁王門通りから白川沿いを歩くと 明治から麦問屋だった竹中精麦所の跡地があります。

水路は琵琶湖疏水から直接取水して白川と平行に流れ、この近くで白川に合流したそうです。

琵琶湖疏水についての過去関連記事をご参照ください→

「琵琶湖疏水」と「映画の街・京都」の関係

昔は直径4.5mの水車があり、「水車の竹中径」とよばれていたそうです。

夷川船溜で水車を用いて精米、製粉や起毛を行っていた三谷卯三郎は、1916年 に夷川船溜北側に三谷伸銅を創業、蹴上発電所からの電力と夷川船溜から引水を用いてきました。

当時は製粉、製麺、製材、精米、伸鋼などは、水を動力とした水車を回しそれによって生業を形成し、疏水の利用を基軸として多様な産業が京都には生まれました。

京都の産業発展は、岡崎の「琵琶湖疏水」が発展を促したといっても過言ではないほど大切な役割があったのですね。

三谷稲荷神社(水車稲荷神社)

住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町57−6

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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