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【京都市】東山区 カリスマ「元三大師」を祀る『尊勝院』からの絶景と三猿庚申像(大青面金剛尊)詣で♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の東山には数多くの観光にも訪問される「知恩院」や「平安神宮」などがあります。

「平安神宮」の前から続く「神宮道」から「青蓮院」のある横道を行くと石標が出てきます。

そこには「元三大師」と書かれています。

元三大師」とは、平安時代に活躍した天台宗の偉い僧侶であった良源(りょうげん)のこと。

1月3日が命日であることから「元三大師」と呼ばれることに。

天台宗を開祖した最澄が開基した「比叡山延暦寺」横川(よかわ)地区には、元三大師ゆかりの寺があり「延暦寺中興の祖」としても知られています。

元三大師は、「角大師」の伝承をもつカリスマな人。

元三大師の姿が書かれた「角大師護符」を数百年に渡り授与されており、京都の玄関に貼られているのをよく見ます。

少し階段を登っていくと山の山頂近くにその寺が現れます。

「元三大師」の宝前で修法祈念し霊験を得たことにより、鳥羽天皇から「尊勝」の号を賜ったとされる「尊勝院」。

粟田口より東山トレイルの急坂を登り、青蓮院の飛地境内・将軍塚の途中にあります。

青蓮院とゆかりの深い天台宗のお寺です。

1135年ごろに陽範阿闍梨が比叡山横川に「尊勝坊」を開創し、その後青蓮院三条白川坊の裏に移されたそうです。

そこからの景色は圧巻で、平安神宮の大鳥居もしっかり見えますよ♪

江戸時代には、本堂は「元三大師」を本尊として南面して建っていたことから、「南面大師堂」あるいは「元三大師堂」と呼ばれていたと聞きます。

本堂内の本尊左の厨子内に庚申像(大青面金剛尊)が祀られています。

その前に「不見、不聞、不言(みざる、きかざる、いわざる)」の三猿像等が並んでいます。

粟田の庚申さんと親しまれています。

大正4年に現在地に移転したそうですが、とっても不思議なパワーを持つ尊勝院。

京都市文化財指定の本堂。そして、そこからの景色は一見の価値あり!

米地蔵尊(よねじぞうそん)も見どころです。

帰り道の階段は反対側からおりました。

「尊勝院」の立て札がありました。

「尊勝院」の本尊・元三大師は開創・陽範(ようはん)が霊前で尊勝法の修法を祈念し、霊験が得られたと言われています。

仏教各宗の寺院・神社で行われている「おみくじ」の創始者でもある「元三大師」。

早速、おみくじを「尊勝院」でも引いてみると、「大吉」!!!

紅葉の京都を楽しみながら東山トレイルにある「尊勝院」さんに参拝されてみてはいかがでしょう。

【尊勝院】

場所・・・京都府京都市東山区粟田口三条坊町70

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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