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【京都市】上京区 厄除『東向観音寺』のご本尊である菅原道真公の作・持念仏十一面観音様と「北野天満宮」

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都にある学問の神様で有名な『北野天満宮』。

この時期になると受験生や学生さんの参拝する姿を見ることが多くなってきます。

またこのエリアは、老舗会社である『高津商会』や日本映画にもゆかりのある場所でもあります。

「北野天満宮」に祀られる「菅原道真」公が生まれた6月25日と、薨去(こうきょ)された2月25日に由来し、25日がご縁日とされます。

毎月25日には参道に多くの露店が立ち並び、「天神(てんじん)さん」と呼ばれ、毎月多くの参拝者でにぎわいます。

私もよく参拝させていただきながら、天神市でお世話になってます。

1月25日は一年で最初の「天神さん」なので「お初天神」と呼ばれ、より賑わいます。

その「北野天満宮」の鳥居の中と言っても過言ではない場所にある、北野天満宮の神宮寺として栄えたお寺さんが、『東向観音寺(ひがしむきかんのんじ)』です。

「東向観音寺」は、京都市上京区観音寺門前町にある真言宗泉涌寺派の準別格本山の寺院。

山号は朝日山。

ご本尊は菅原道真公作と伝わる十一面観音です。

北野天満宮二の鳥居の西側に位置し、堂宇が東を向くことから「東向観音寺」と呼ばれています。

神仏習合時代の北野天満宮の神宮寺である『東向観音寺』さんのあるこの地で、菅原道真が幼い頃に勉学に励んだと伝わるそう。

北野天満宮の御祭神である菅原道真公(菅公)。

その菅原道真の自作、念持仏という十一面観音菩薩(東向観音)がご本尊です。

洛陽三十三所観音巡礼第31番札所(十一面観音菩薩)でもあるので、以前に私も母と一緒に洛陽三十三所観音巡りでお伺いして、泉涌寺からの高僧とお話しさせていただいたことを思い出します。

平安時代初期、桓武天皇の勅願によって創建された「朝日寺」を前身とし寺僧の最鎮らが天暦元年(九四七)に北野天満宮を創建したそうです。

開運、災難厄介、除病、白衣観音は子授け、世継、安産、愛児健祥、子育てなどの篤い信仰があります。

境内に移された巨大な「石造五輪塔」は、四十九日の喪が明ける五十日目に詣でる「忌明塔」として知られ、道真公母君の墓という伝承もあるそうですよ。

東向観音寺
住所京都市上京区今小路通御前通西入上る観音寺門前町863
電話番号075-461-1527
参拝時間開門/午前9時~午後4時30分

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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