【京都市】東山区 時代劇ロケ地「青蓮院」境内の「植髪堂」には親鸞上人が9歳の時に剃髪した髪が祀られる
京都市東山区粟田口に位置する天台宗の門跡寺院である「青蓮院門跡」は国宝・青不動で有名なお寺さんです。
粟田御所とも呼ばれる天台宗の三門跡のひとつです。
平安末期の1150年、青蓮坊十二代行玄の時に山下に移り「青蓮院」となったそう。
「青蓮院門跡」の表には大きなクスノキがあります。
京都市の天然記念物に指定されているクスノキ。
数百年の樹齢を保って、寺院の景観に溶け込み壮大な存在感を放っています。
12世紀末に親鸞上人が植えられたとも伝えられている青蓮院のクスノキ。
樹齢800年、幹周り約6m、樹高26mと書かれています。
八坂神社と平安神宮の間を通る「神宮道」を行くときはいつもこの巨木に守られている気になります。
「青蓮院門跡」の北に、「植髪堂(うえがみ-どう)」があります。
青蓮院の境外仏堂になる「植髪堂」さん。
植髪像を祀る現在の厨子は宝暦10年に造られたものだそう。
浄土真宗の祖である「親鸞上人」。
時の門主である慈鎮和尚のもと、親鸞上人が「青蓮院」で得度された折の剃髪を童形像にお植えしておまつりしている由緒あるお堂です。
親鸞聖人は9歳のとき得度。
剃った髪を母が親鸞童形像の頭上に植え付けておいていた物が「植髪堂」にあるという説明をお寺の方にしていただきました。
お堂の真ん中の阿弥陀如来像の後にある厨子の中にまつられているそうです。
「青蓮院」境内には聖人がお得度をされたとされる「御得度の間」、「植髪堂」のほか、その残りの髪を納めた「遺髪塔」などもあります。
「青蓮院門跡」の「長屋門」などは時代劇のロケでもよく使われています。
もちろん「高津商会」の小道具たちも大活躍していますよ!
青蓮院門跡
電話番号;075-561-2345
住所;〒605-0035 京都市東山区粟田口三条坊町69-1